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【全文無料】【トピックス】「新スタジアム推進にかかわる記者会見」質疑応答


--建設費用ですが、どういった形で負担するのかというところは?

金額としてですね、だいたい、もともと出した計画だと、70億から110億ぐらいの話だったんです。いま、だいたい建材価格が高騰し、いろんなことがあり、それの125%から150%ぐらいに価格が上がってくる、というのがいまお話しできる内容になります。

あと、お金の調達の仕方になりますが、当然これ、自治体ともお話をしてますし、いろんな企業に参加していただくお話もじつはずっとしてますし、やり方はいろいろあると思います。アメリカなんかだと、ファンドを組んでスタジアムを造ることもやってますし、いろんな手法があると思ってますが、いま、一番負担が少なく、一番しっかり事業を回せる座組はどういうふうにするのがいいのかというのは、当然、専門で考える人も含めていまいろいろと話をしているところです。当然、そのへんがわかれば公表する内容にもなってくると思うんですけれども、現段階ではそういうような形で考えてます。企業版ふるさと納税を利用するとかもそうですし。

--では、建設費用は今回の段階ではいくらというのは出せないということですか?

そうですね。目標にしたいのは、たとえば100億。いままでのものはだいたい100億ぐらいかなあと思ってました。コロナの前ですね。で、25%増と言われたときに、簡単に言うと120億ぐらい、125億ぐらいをターゲットにしたいなというふうには考えてます。ただそれは個人的な思いなので。それがそういう金額ですとは言えないんですけれども、ただ、物事を、周りで起きていることをいろいろ聞いたり見たりしていると、そのぐらいに設定するのはけっして間違っているとは思わないんですけれども、当然、安ければ安いほうがいいです。いま言えるのは100億前後なんじゃないかなとは思っています。

--1万5000人という収容人数ですが、この人数にした理由と、5000人の拡張余地を残している部分について教えてください。

1万5000席というのは、ひとつはJ1のライセンス基準でも最低の基準は1万5000席になってますので、1万5000がいいなあというふうには考えています。今後、山形県というのは人口減少が多く進んでいくなかで、ほかのクラブの計画なんかを聞いていると、2万5000人とか、代表戦が呼べるようにとかいう話があったりもしますけれども、正直、そこというのは現実的ではないと思っています。大きいものを造って、結局回せなかったらまったく意味がありませんので、まず最低基準である1万5000席というのはひとつのターゲットとしています。

で、拡張余地の5000人分というのは、いまお見せしましたが、ゴール裏のところを人工芝にして、まずはそこで拡張できる余地を残してますけど、極論、そこにスタンドを建てれば、大きなものがまた入るでしょうし、そうじゃなければそうじゃないでしょうし、周りの状況を見ながらやっていきたいなあというのはありますけど、まずはJ1ライセンスの最低基準をクリアする1万5000というのが、いま我々が置いているラインです。

--事業費の調達に関してですが、民間からの導入というのも当然あると思うんですが、行政の補助金の活用などはどのように考えていますか?

まず、よくこれ誤解されがちなんですけれども、特設駐車場が都市公園外なんですね。都市公園ではないので、国交相が出している「都市公園をよくするためにこういうのを使いますよ」という助成金制度みたいなものは、対象外になります。道路の整備等々に関しては、使えるものも当然あると思いますし、これが誰が持ち主になるかというところが課題にはなりますが、当然、「公」が持つような形になれば、たとえばtotoの助成を使うとか、そういうことも考えられることだと思いますし、いろんなものはピックアップはしてますけれども、今後、我々がどういう方向の土台になって動いていくかというところが決まらないと、そこの申請がなかなか難しいなとは思っています。ただ、助成制度が使えるものがあるのであれば、それは使いたいと思っています。複数使えるというのはなかなかないので。

--降雪期の運用についてですが、先ほど、アメリカのスタジアム(アリアンツフィールド)のヒーティングシステムとか屋根とかあったと思うんですが、あのシステムがだいたい最適かなという感じですか?

見る限りはそうだと思ってますが、皆さん、観る人たちもそうだと思いますけど、当然、冬場、寒いなかでサッカー観るっていうのはなかなか酷だと思いますし、移動のことだったり、いろいろ考えると難しいことも多くあるかなあとは思いますけれども、たとえばですが、ここ陸上競技場でいろんな制約があるなかでやってます。我々、サッカー場を新しく造って、我々が自由管理でいいですということになれば、たとえばピッチの上もそうですし、ゴール裏のところなんかもそうですけども、そういったところを使って、いろんな取り組み方とか、イベントを張ったりということができると思うんですね。当然、このへんだと寒河江の雪まつりがあったりもしますし、そういうことをスタジアムでやることもありますし、先ほどお話ししたPayPalパーク、これ、サンノゼ・アースクエイクスというチームのホームページをご覧いたたくとわかると思うんですけれども、PayPalパークの使い方、すごく多様なんですね。その映像を観ていただくと、「あ、こういうことができるんだ」というのはわかると思いますすけど、まさにそういう姿を追求したいなあとは思っています。結局、サッカーの試合が1ヶ月分しかないなかで、じゃあそれ以外の、平日も含めてですし、たとえば夏休みの時期なんかは「平日だから」とかはあまり関係ないと思いますから、お子さんを含めて遊びにいくような場所を造ることもできると思いますし、いろんな取り組みができるかなと思いますので、そういったところを狙っていきたいなとは思っています。

簡単に言うと、スタジアムを造る以上は回していかなきゃいけないので、維持費が要る。年間でナンボという利益を作るとか売上を作ることというのは意識しなきゃいけないことだと思うんですね。それを作るうえでは、当然サッカーとか、ラグビーもそうですし、いろんな球技で使うことは当然なんですけども、それ以外の収入をどうやって作るかがすごく重要なことになりますので、そのへんを意識した造り方はしていきたいと思います。

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