島崎英純 - 日々雑感の記事一覧
-
【全文公開・島崎英純】日々雑感-『原口元気‐約束の地へ』
文:島崎英純 Text by Hidezumi Shimazaki 決意の帰還 2023年11月25日、アイントラハト・フランクフルトのホーム、『ドイチェバンク・アリーナ』での試合後、このシーズンで10試合連続不出場に終 […]
-
【全文公開】日々雑感-『長谷部誠、かけがえのない旅路』
文:島崎英純 Text by Hidezumi Shimazaki 浦和の彼に思いを馳せる 長谷部誠と初めて会話を交わした日のことはよく覚えていない。 筆者は三十路を契機に一介のサラリーマンからサッカー専門誌編集部に転職 […]
-
日々雑感−新生・浦和レッズ、2024シーズンの移籍・補強策、ここまでの評価と今後への期待
固められる陣容 2024シーズンの浦和レッズのチーム陣容が続々とアナウンスされている。幾人かの選手がクラブを離れる中で、新たなる選手の加入も発表され、期待は高まるばかりだ。今季の浦和はノルウェー人指揮官のペア=マティア […]
-
日々雑感-マチェイ・スコルジャの凄み、惜しまれる退任
ポーランドの将、職を辞する 浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督の今季限りでの退任が発表された。個人的には非常に残念だし、来季も引き続きチームを率いてほしかった。しかし、公式発表でスコルジャ監督が述べた「浦和レッズという […]
-
日々雑感-いつの日か、浦和のCBとして/工藤孝太、藤枝MYFCへ育成型期限付き移籍
確信の道 工藤孝太がJ2の藤枝MYFCへ育成型期限付き移籍することになった。 工藤とは11月末のベルギーで直接会って話を聞く機会があった。ベルギーリーグ2部に所属するKSMKデインズに宮本優太、安居海渡と共に練習参加して […]
-
日々雑感-浦和へ帰還した興梠慎三、そして荻原拓也への期待
体現する男 期限付き移籍から浦和レッズへ復帰したふたりの選手に期待している。 1年間の期限付き期間を終えて北海道コンサドーレ札幌から復帰したFW興梠慎三の実力に疑いの余地はないだろう。プロデビューから18年間で一貫してJ […]
-
日々雑感-阿部勇樹・引退試合に寄せて『一章の完結』
心温まる引退試合 阿部勇樹の引退試合は大盛況のうちに幕を閉じた。阿部が共に戦い、あるいはライバルとして対峙した選手たちが大挙集まり、代表やクラブのカテゴリーで阿部を指揮した監督たちがベンチに座る。そしてスタンドでは、クラ […]
-
【全文公開】日々雑感-原口元気『情念の選手、不屈の選手』
代表発表の後で カタールワールドカップの日本代表発表会見はドイツ時間の早朝に行われていた。まだ目が覚めきっていない状態で映像を見ていた僕は、その会見が終わるとおもむろに立ち上がってキッチンへと向かった。 台所のシンクの前 […]
-
【コラム】伊藤敦樹−究極の『ボックストゥボックス』へ【日々雑感−2022沖縄キャンプ編】
縦横無尽 2022年の沖縄キャンプ、浦和レッズで2シーズン目を過ごす伊藤敦樹は落ち着き払っているように見えた。そもそもこの選手は昨季のデビューシーズンでもキャリア10年目のような振る舞いでピッチを闊歩していて、初めての […]
-
【コラム】アレクサンダー・ショルツ−冒険者が辿る有意義な道のり【日々雑感−2022沖縄キャンプ編】
価値のある冒険へ アレクサンダー・ショルツの佇まいは他のプロサッカー選手とは一線を画する。ときには哲学者のように熟考の末に話し出し、ときには冒険者のように期待に胸を躍らせる表情を浮かべたりする。 その振る舞いからは、 […]
-
【コラム】松尾佑介−決然たる表情、輝ける未来【日々雑感−2022沖縄キャンプ編】
その心に どこが挑戦的な眼差しを向け、気性の激しさをあえて隠そうとしない言動が目立つ松尾佑介は実は、オンライン会見に臨む直前まで緊張しっぱなしだったのだという。ほぼ初対面のメディアを相手にどんな質問を浴びせられるか。そ […]
-
【コラム】岩波拓也−レッズの守備者として【日々雑感−2022沖縄キャンプ編】
達観した思い 穏やかな表情で語る岩波拓也の姿を見ると、この選手の成長譚を読み進めている思いがする。2018年にヴィッセル神戸から浦和レッズへ移籍加入した当時の彼は23歳で、人見知りをして少し斜に構えた態度を取る普通の若 […]
-
【コラム】江坂任−その意義だけで、全力を尽くせる【日々雑感−2022沖縄キャンプ編】
さらなる高みへ 日本代表キャンプの実戦練習でゴールを連発していた江坂任が、沖縄のピッチでランニングに勤しんでいる。時折チームメイトが取り組む練習に目をやりながら、チームスタッフと共に黙々と歩を進めている。森保一監督は重 […]
-
【コラム】馬渡和彰−リカルドの申し子、香車から成り代わり、金将の趣【日々雑感−2022沖縄キャンプ編】
もうひとりの頭脳 一つひとつの質問に聞き入り、その都度頷きながらその意味を解釈して懇切丁寧に応える。同じく今季新加入の岩尾憲も理路整然と言葉を紡ぐ聡明な人物だが、馬渡もまた言語能力が高く、自らの考えを的確に表現できる。 […]
-
【コラム】犬飼智也−誰も見たことのない景色へ【日々雑感−2022沖縄キャンプ編】
柔和な人 野武士のような風貌とは裏腹に、朗らかな表情をたたえている。鹿島アントラーズ時代に付けられた『わんちゃん』というあだ名は新天地でも浸透していて、名は体を表すの言葉通り、人当たりの良い彼らしさを如実に示している。 […]
-
【コラム】関根貴大−誰がために鐘は鳴る【日々雑感−2022沖縄キャンプ編】
リーダーとして 岩尾憲と並んでチームの先頭を走っている。トレーニングメニューを寡黙にこなしている。一つひとつの動きを確かめるように、慎重にステップを踏んでいる。指揮官の声に、真剣に耳を傾けている。少し背中を伸ばしてその […]
-
岩尾憲、チームを束ねる男【日々雑感−2022沖縄キャンプ編】
懐刀には収まらない リカルド・ロドリゲス監督が4シーズンに渡って率いた時代の徳島ヴォルティスのプレー映像を観てから、ずっと気になっていた選手だった。岩尾憲は正真正銘のチームキャプテンであり、スペインの知将が試みる『ポジ […]
-
【オフシーズン・移籍動向関連004】日々雑感−興梠慎三『必ず戻ることを信じて』
特異なストライカー 鹿島アントラーズ時代の興梠慎三は2トップの一角を任されながらも、ブラジル人FWのマルキーニョスや後輩の大迫勇也をサポートする役回りに専念しているように見えた。浦和側から見たFW興梠はそれでも相当な脅 […]
-
日々雑感―関根貴大『自覚すべき者』
レジェンドたちが去る 2021シーズンの浦和レッズは最終盤に入り、Jリーグ第38節の名古屋グランパス戦、天皇杯の準決勝・セレッソ大阪戦、そして決勝へ勝ち上がった場合は川崎フロンターレと大分トリニータの勝者との対戦を残す […]
-
日々雑感―宇賀神友弥『情熱の源』
皆に支えられたからこそ 宇賀神友弥は、客観的な見方で物事を捉えられるだけでなく、そこに熱い情熱をも込められる稀有なプロサッカー選手だった。したがってメディアは重要な試合の後にこぞって彼の元へ殺到し、コメントを求めた。そ […]