【コラム】伊藤敦樹−究極の『ボックストゥボックス』へ【日々雑感−2022沖縄キャンプ編】

©Uraken plus

縦横無尽

 2022年の沖縄キャンプ、浦和レッズで2シーズン目を過ごす伊藤敦樹は落ち着き払っているように見えた。そもそもこの選手は昨季のデビューシーズンでもキャリア10年目のような振る舞いでピッチを闊歩していて、初めてのプロの舞台でも動揺する素振りを見せてこなかった。筆者は昨季の沖縄キャンプを直接取材できなかったので比較はできないが、おそらく伊藤自身は過去も今も、それほど自身の態度を変化させてはいないのではないだろうか。

 愛らしい童顔とは裏腹に逞しい体躯を誇る伊藤は、ピッチの何処に居ても目立つ選手だ。そんな彼が『ボックストゥボックス』の真骨頂のようなプレーを見せつけるたびに、イングランドが誇る偉大なるMFスティーブン・ジェラード(現アストン・ビラ監督。現役時代はリバプールなどでプレー)を想起する。思えばジェラードも英国の少年のような面持ちながらも熱く激しいプレーと態度で『ボックストゥボックス』の理想像を築き上げたトッププレーヤーだった。

 伊藤自身は今季、自身を含めた5人のボランチ候補者が居並ぶチームの中で、自身の特性をこう答えている。

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