犬の生活SUPER 西部謙司WEBマガジン POWERED BY EL GOLAZO

小林慶行監督「開幕戦では選手たちの躍動感を見てほしい」【練習コメント】小森飛絢・鈴木大輔・横山暁之(取材:EL GOLAZO)#ジェフユナイテッド千葉

小林慶行監督

(今節の相手・モンテディオ山形の渡邉晋監督との対戦は)もちろん楽しみ。プロの指導者としての第一歩を引き上げていただいて、この場にいるのもナベさん(渡邉監督)のおかげ。それがなければ僕はJリーグの世界で働いていないかもしれない。そういった方なので、当然意識はする。けど、いまは次の対戦ということを考えれば、そんな感情は全くいらないと思っているし、1試合に勝つためだけに全てを集中していきたい。

(スタートダッシュについて)もちろん大事だが、簡単なものではないので、先のことを考えるのではなく、(今節の相手)山形に対して自分たちが持っている力を100パーセント出せるかどうかにフォーカスする。もっと細かく言えばその準備を100パーセントできているかどうか。最初の10分を100パーセントで戦う。それがないとその先につながっていかないので、目の前のことにしっかり集中することが一番大事。

対戦相手よりもまず自分たちがやらなければいけないことを当たり前にやっていく。それができるようなチームを目指して作っているつもりだし、そういったことがピッチで表現されれば一番良いと思っている。

開幕戦では選手たちの躍動感を見てほしい。選手たちが戦う姿、サッカーの本質を大切にするチームなんだというところを表現していきたいので、そういう部分を選手たちが表現してくれると思う。戦術的な部分で言えば、ちばぎんカップでは自分たちを出し切っていたような状態だったので、ああいうふうにやっていく。その質と強度を上げていく。

戦術なんて対策されるから、グループや個で対策してきた相手をどう上回っていくかになっていく。そういうところでしっかりと戦ってほしいと思うし、個の局面の戦いの積み重ねがチームの結果に結びつくと思っている。そういった個の戦い、グループの戦い、サッカーの本質を大切にするチームであることをピッチで表現できるように、そしてその姿を見せたい。

ちばぎんカップでは始動日からずっと積み上げてきていることの大枠は表現できたと思う。あとはとにかく質と強度を上げ続けていく作業になっていく。新しい選手が入っているので、その選手たちの良いところをどうやってチームに組み合わせていけるかという部分。そこにおける新しい化学反応がどうなっていくか。そういったところになる。

チームが始動して競争が始まっているので、競争の中で出る選手が決まって、結局はその部分が一番重要視することなので、まず勝ち取ってもらう。だからこそ良い競争をしていきたい。そのためには自分自身がしっかりと見ていくことが必要になる。その繰り返しだと思う。

開幕は少なからず高ぶりはあるし、自分たちのホームでスタートできるというところで、ちばぎんカップで、ある程度はやるサッカーを皆さんと共有できたと思うし、その中で自分たちがまず100パーセントの準備をして、100パーセントのパフォーマンスを発揮できるところに持っていく。その姿を見ていただければ、それを101、102パーセントに引き上げてくれる心強い仲間がいるので、そういう戦いにできればと思っている。

(今節の相手)山形はここ数年ずっと上位で戦い続けることができているチームだし、間違いなく力があるチーム。1人ひとりのクオリティーもあるし、組織として攻守ともにやることが明確に落とし込まれているチームという印象。(山形はサイドの補強が多かったが)おそらく彼らの中で自分たちがよりパワーアップしていくための補強だったと思うし、そこは彼らの武器なので、そういったところを出させないようにしたい。

FW 10 小森飛絢

自分はFWなので常に得点王は目指している。得点王のためにとにかくゴールを取ること。ちばぎんカップではチームとしてシュートを打てていたと思うので、フィニッシュの精度にもっとこだわることが大事だと思う。コンディションは悪くないと思うし、ゴールを取れそうな感覚はある。守備もちばぎんカップでは前線からハメられていたので、最初にしては悪くなかったと思う。

(今季からつけることになった10番は)一番好きな番号。シンプルにカッコいいから好き。10番をつけることで気持ちは上がるし、つけているからには覚悟や責任もあるので、モチベーションは上がる。

チームの状態は良いと思うし、ここからリーグが始まるが、スタートダッシュは大事なので、良いスタートダッシュを切れるように準備していきたい。昨季もちばぎんカップでゴールを決めて、リーグも開幕3試合連続で取れたが、チームとしては勝てていなかった(1勝1分け1敗)。チームとして勝てるように、チームを勝たせるゴールを取りたい。

昨季は終盤にかけて練習の強度や意欲が良くなっていったので、今季は最初から全員が練習を100パーセントでやっていければ、昨季の後半戦のような結果がついてくると思う。練習が大事だとあらためて感じた。戦術的なところはそこまで変化する必要はないと思うし、昨季の後半戦を継続できれば順位も上がっていくと思うし、継続することが大事だと思う。

開幕戦についてそんなに特別と感じるわけではないが、自分がゴールを取らないといけないし、自分の目標を考えるとスタートからゴールを量産していかないといけない。サポーターの期待も多少なりとも感じているが、そこまで気負わずにやっていければいい。

(今節の相手)山形には昨季のリーグ戦では2試合とも負けているので、今季は確実に借りを返さなければいけない。強敵なのでしっかり集中して、開幕戦に向けて1週間準備していく必要があると思う。ホームゲームで開幕するのは最高。昨季はアウェイだったが、今季はホームで開幕するということで、多くのサポーターに来ていただいて、しっかり勝利して一緒に喜びを分かち合いたい。

DF 13 鈴木大輔

(今節の相手・山形はサイドを補強しているが)サイドで個を発揮する、サイドのスペースを突いてくるのが上手なチームだと思っている。そのために中でしっかりとボールを作って立ち位置を取ってくることがあると思うので、そこはチームとして気を付けたい。

(今節は山形戦。近年の山形戦はチャンスを作りながら勝てなかった試合が多かったが、そういう試合で勝ち切るために重要視していることは?)勝負のキワになってくると思うので、そういうところの1つひとつのメンタリティーは大事になると思う。それが昨季の後半、徐々に結果を出すにしたがって作り出していったものだし、そういうところをキャンプでも磨いてきたつもり。しっかり表現したい。

(今節の相手)山形は空いているスペースを使うのがうまい印象があるので、守備のコミュニケーションやポジショニングを間違えると、そういったところからドミノ倒しのようになる印象がある。守備のポジショニングを間違えないように、それから試合の中で状況に合わせて修正することがポイントになる。

開幕戦は特に、とにかく自分たちが目の前でできることにフォーカスすることが一番良いと思っている。細かいことや雰囲気の中で生まれるミスはあると思うので、そういうところにフォーカスするよりも、周りを動かすコミュニケーションを取る、目の前のバトルで負けない、走り切る、監督がよく言う「当たり前のことを当たり前に」をフォーカスする必要がある

昨季(J1昇格プレーオフ敗退で)悔しい思いをしているので「今季こそは」という思いは強い。自分たちがやってきたことに自信を持って臨むシーズンになると思っているし、しっかりと挑戦者としてやらないといけない。そういう精神的なバランスはいままでで一番持って入れる。

(昨季からのプラスαは?)得点のところはこだわっている。ハイプレスからのショートカウンターは狙っているし、それを突破された時にどう守るのかはキャンプで積み上げてきた。攻撃は形はあるので、それをしっかり出すところ。長いシーズンを戦うと分析されることは絶対あるので、そうなった時にどこからでも点を取るところはセンターバックを含めて、昨季より上積みしなければいけない。

昨季と同じことをやってもダメだと思っているが、サッカーのところもそうだし、大前提として闘うところで勝負強さが出る。昨季は結局最後もそうだし、前半戦に結果が出なかった時も、そういう勝負強さみたいなところが足りなかった。

(今節の相手・山形は)昨季も僕らと同じように尻上がりに調子を上げてきた、同じようなチームだと思う。すごくクオリティーも高いし、J2でここ数年戦ってきて山形の強さは知っている。J2で簡単な試合は1試合もないと思っているが、開幕戦から強いチームと当たるという意識でいる。山形も速い攻撃やポジショニングがうまかったりするので、ボール保持や自分たちがどういう守備を仕掛けるのかがポイントになる。

(フクアリでの開幕となるが)スタートダッシュを切れるかどうかということもポイントになってくると思うので、引き分けとかではなくて勝ちで終われるように、勝つことに尽きると思う。サポーターの方々がたくさん来てくださると思うので、自分たちの覚悟を表現する舞台だと思う。

MF 16 横山暁之

まずチームとしてコミュニケーションをうまく取れていて、外から入ってきた側だが、うまく溶け込めている感覚はある。入ってきてすぐの時はまだ自分のチームじゃない感覚があると思うが、そういうことがいまはなく、他人ではないというか。試合に出ていない時は余計にそう思ってしまう時もあるが、そういった感覚がいまはないので、チームの一員としてピッチに立っていられる。

千葉はチームとして常に勝たないといけないクラブだと感じている。(ちばぎんカップで)柏レイソルと試合をする時も、相手はJ1のクラブだし、向こうの方が上になるかもしれないが、格上の相手と対戦するという感覚ではなかった。(前所属の)藤枝MYFCは自分たちより上のチームを蹴り落としていくような、下からはい上がっていく感覚がチームとして強かったが、千葉は勝たなければいけない。

自分は例えばチームがうまく行かないような状況でも、自分に足りないことをひたすらやるタイプ。チームが悪い時に自分のパフォーマンスも落ちてしまうことが多いと思うけど、それでも高いパフォーマンスを維持することが自分の特徴。だからいまのチームにとって足りないものを考えたら、自分がもっと活躍することという思考になる。僕ができることは自分の100パーセントの力を出して、それが結果的にチームのためになること。

基本的に対戦相手のことはかなり考えるタイプだが、(今節の相手)山形についてはまだ週の初めで分析し切れていないこともあるので、詳しくは言えない。ただ自分たちの良さを出せる相手だと思う。やりづらい感覚はない。いつも通り、自分たちがいままでやってきたことを出せればしっかり戦える。

チームの一員になれている感覚が強いので、ホームでサポーターの人たちの応援を聞けば、その気持ちがより強くなる気がする。ちばぎんカップでは、試合が終わって対戦相手も含めて試合に出た人たちの中で誰が印象に残ったか、と聞かれた時に自分ではないという感覚が強い。ピッチに立っている人の中で一番輝いていたいし「1人だけ次元が違う」と思っていただきたいので、開幕戦ではそういう表現ができればと思っている。

犬の生活「Q&A」

※いただきました質問の回答は、コラムやマッチレポートの中でさせていただく場合がございます。(事務局)

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ