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【試合後コメント】J2第29節千葉1-0水戸@フクアリ – 関塚監督、岡本、山中、町田、オナイウ、大岩(取材:片村光博)(4,518文字)2014/08/31

関塚 隆監督
再スタートとして次につなげていきたい

「僕自身、久々にホームに帰ってきたなと。3試合アウェイでなかなか勝ち切れずにいて、このサポーターと、そしてホームということで勝利をプレゼントしてくれたと思う内容だった。きれいな形では勝てなかったが、選手たちはよくこの勝ち切れない状況の中でしっかりとやるべきことをやって、追加点は取れなかったが勝利に持って行けた。ここをしっかりと、また再スタートとして次につなげていきたい。(オナイウの起用に至った経緯と、監督からの評価は?)若い選手なので、しっかりと一つひとつピッチに立たせるための準をしながら、彼自身が自信を持ってピッチに立てるようにした。僕自身は彼の能力、可能性に付き合ってきた。そういう中でJ-22に選考されて試合経験を積んだり、また天皇杯3回戦・柏戦で途中からチームに入って初得点という流れの中で、今日はホームでもあったし、思い切って先発起用した。彼は非常にのびのびと、彼の力というものをチームのために出してくれて、勝利に貢献してくれたと思っている。(後半はシステムを変えて追加点を狙いにいった中で、攻撃がなかなかシュートまで行かなかったことに関してはどう考えられているのか?)ボールを持ったときに、クセというか、足元でつなごうとする。パッてコントロールしたときに止まっちゃう。そのままスッと前に押し出していくようなボールの処理というか、全体が出ていくところが滞るとやはりボールを取ってもすぐに足元のその状況でまた(相手に)囲まれたりして取られていると。そこは少し改善していかないと、もっと攻撃の形、それから前に行くという推進力が出てこない。それによって相手も(自陣に)帰る距離が全然なくなっている。そこはやはり相手との駆け引きで、相手も苦しいところを戻らないといけない。われわれがそこで出て行って、相手陣内でもう1回攻撃のチャンスを作る。あるいはそこでポゼッションをしていく。そこの走力、感覚というのをやはりもう一つ作っていかないと、前での攻撃の持続性ができないんじゃないかなと、今日は僕自身つくづく感じた。(後半の押し込まれる流れの中で、試合終了間際のタイミングまで3人目の選手交代をしなかったのはなぜなのか?)1-0という試合はそういうものだと思う。最後のカードをどこで切るかというのは、考えるポイントになる。(1枚目の交代でフォーメーションを変えて、2枚目の兵働から町田という交代をしたが、守備を重視して山口慶をアンカーに入れるのではなく、攻撃に持ち味のある町田を入れた意図は?)彼の運動量と、それからあまりにも守備的にならないようにということ、相手が3バックで両サイドのウイングバックが非常に高い位置に出てきたと。相手の5枚に対してわれわれは4枚で対応しているが、システムを[4-1-4-1]にすることによって両サイドが相手のウイングバックにある程度対応できる。そのときに中盤の運動量と仕事量という意味では町田のその両方の量と井出遥也、このあたりの活動量で攻撃のところを作って、それから谷澤と山中を前に上げる時間を作りたいと。そういうところで町田の起用を考えた」

GK 1 岡本 昌弘
勝ち点3がいまはすごく大事だった

「正直、チンチンにやられていた(苦笑)。形はどうあれ1点を取れて、勝ち点3を取ることができた。それがいまはすごく大事だったし、良かったなと。(セービングが目立ったが?)少し簡単にシュートを打たせてしまう、センタリングを上げさせてしまうシチュエーションが多かったけど、その中でも最後までみんなが体を張ってくれたり、シュートコースを限定してくれたりしたので、コースはそんなに取れないところではなかった。(何を意識して試合に入った?)我慢することが大事。いまは我慢する時間帯が多いので、それを何とかしようというのもあるけど、守備はしっかり我慢してやろうという感じで、我慢して耐えている。(試合のポイントは?)今日は2トップがいろいろ動き出してくれた中でPKを取ることができたことは良かった。まだまだバリエーション、チームとして崩して点を取るという作業をやっていかないといけない。最後に体を寄せてくれていることでシュートを打ちづらくさせたり、コースを消したり、地道な作業が積み重なってシュートを止められている。完全に1対1というシチュエーションはあまりなかったので、みんなが頑張ってくれた。

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