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【試合前コメント】関塚監督「水戸は思い切りのいい、ダイナミックな攻撃をしてくる」、山口智、森本、オナイウ、町田、山口慶(取材:片村光博)(4,120文字)2014/08/29

関塚 隆監督
水戸は思い切りのいい、ダイナミックな攻撃をしてくる

「(29日の練習で前線の組み合わせを複数試していたが?)得点のところと、ケンペスの鼻の状態もあるので、組み合わせを見てみた。(オナイウ)阿道は動きの部分に加えて収まりも良くなってきているし、今日は森本とのコンビでシュートに持っていったところは素晴らしかった。そういった前での起点になっている。町田の場合には中盤から作って飛び出していく形が、(天皇杯の)レイソル戦でも非常に良かった。そのあたりを見ていた。両者とも良いところを見せていたし、チームとしても機能していたんじゃないかなと思う。(29日もシュート練習を入念に行っていたが?)積み重ねによってお互いの絡み方は良くなってきているので、あとは最後のところ。そこで個人の積み上げと、一人ひとりがキックの形を持っているかの確認をしたかった。行き着くところ、最後はそういうところ。走り込んでいって前向きのボールなのか、横から来たボールなのか、コントロールの仕方なのか、そういう部分がキッチリできるかというところで、角度を変えながらやった。ああいうのをやることによって、個人で身に付いているかというのを確認したかった。GKも必死でやっているところで、コースを狙い過ぎたら絶対にGKとの駆け引きに負けてしまう。しっかりボールにアタックして、『ここ』という位置で決めて、そこに狙って打てるかという技術。そういうところは少しずつ、しっかりと積み重ねられているかなと。(シュート練習では見事なシュートを披露していたが?)指導者はあそこでちゃんと見せられるかどうか。あれを繰り返しやると肉離れしちゃうので(笑)。(今節の相手・水戸の印象は?)非常に特徴のあるチーム。前に高さと馬力があって、そこを中心に試合を組み立ててくるチームだという印象を受けた。ハードにやるところは非常にハードにやりながら、思い切りのいい、ダイナミックな攻撃をしてくる。(鹿島で)一緒にやっていた鈴木隆行も元気でやっている。(鈴木隆行はプレーのバリエーションが昔に比べて増えた?)いろいろな経験をしてきているからね。アメリカでもプレーしたし、最初はベルギーのゲンクかな。W杯が終わって移籍してから海外も渡り歩きながら、経験を積んできた。彼も常陸出身で、こうやって現役生活を続けている。でもプレーを見たら、体の使い方がうまくて強引なところは変わっていない(笑)。懐かしかったですよ。この持ち方、この反転の仕方!と(笑)。(水戸は3バックか4バックか分からないところもあるが?)今日のミーティングでも話したけど、相手が3バックか4バックか分からなくても、ここまでの戦いで相手の立ち位置によってどうやって攻撃と守備をするかは整理できている。向こうの狙い、ストロングなところと、逆にウィークなところはみんな理解している。それをどう察知して、ゲームの中で自分たちの形に持っていくかが重要」

DF 5 山口 智
バランスが崩れたときの守り方を身に付けないと

「(ここ2試合はボールの失い方が悪いように見えるが?)この前(前節・岡山戦)もそうだけど、ボールの取られ方が悪いと相手陣内からでも最後まで来られてしまう場面がある。ウチはそういうディフェンスが得意ではない。どこかでつぶすチャンスが二つ、三つあると思うので、ファウルでもいいから止めるというのを考えないといけない。ただ、最後のミスがチャレンジしているか、していないかの違いもある。こだわって攻撃のパスを入れるところでのミスは仕方ないけど、逃げ、逃げで何もしないまま取られるのは、相手の思うつぼ。いまは攻撃で点が取れていないというのもあるので、そこはアグレッシブに行ければと思う。そのぶんリスク管理も大事だし、バランスが崩れたときの守り方をもっと身に付けていかないといけない。そこは意思疎通でもっと詰めていかないといけないところ。

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