プロスポーツは「体・技・心」の順に まずは動けなければ【轡田哲朗レッズレビュー/J第23節札幌戦】
(Report by 轡田哲朗)
順調さを欠いた過程と慎重さに溢れたメンバー
浦和レッズは9日のリーグ再開初戦、北海道コンサドーレ札幌戦に1-2で敗れた。ラストプレーでゴールポストをかすめたキャスパー・ユンカーのヘディングシュートが決まっていれば2-2の引き分けになったとも言えるのだけど、実際にそれが起こった時は札幌の立場から見て「バカバカしい」と感じることが予想されるくらい、敗戦が妥当な試合内容だった。
この中断期間を時系列に整理すると、7月10日の大分トリニータ戦を最後に1週間のオフ。それから3週間をかけて準備をしようとしたところで、2週目の水曜日に新型コロナウイルスに陽性反応を示した選手が出てトレーニングが中断。そして3週目にトレーニングを行って札幌戦という流れだった。札幌は延期になっていたガンバ大阪戦を7月30日に消化したが、ある意味では中途半端になった日程も含めて必ずしもすべてが順調と言い難い要素もあったようで、そうした「広い意味での」新型コロナウイルスの影響という観点でも、まず試合を問題なく開催していることが当たり前になり過ぎない方が良いのだろう。
浦和は両サイドバックを西大伍と宇賀神友弥で構成して、2列目のサイドは関根貴大と明本考浩といったウイングバックでもプレーできる素養を持つ選手を配置した。リカルド・ロドリゲス監督は、札幌を率いるミハイロ・ペトロヴィッチ監督によるワイドアタッカーを利用した攻撃に対して、相手をよく見た対応の必要性を話していたが、実際には片方のサイドではなく両サイドに保険を掛けるようなメンバーを選択することになった。
リカさんには珍しく失敗の印象が強かった「サイドのパートタイマー」
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