杉本が倒された場面の判定、オンフィールド・レビューは必要なかったのか
(Report by 轡田哲朗)
VARと交信の末、レビューの必要なしと判断
浦和レッズは8日のルヴァン杯準々決勝第2戦、鹿島アントラーズとの試合を2-2で引き分け、2戦して1分1敗となり敗退が決まった。試合全体を振り返る前に、後半アディショナルタイムに杉本健勇がペナルティーエリア内で鹿島のDFブエノと接触して倒れた場面だけを切り取って振り返ってみたい。
正直なところ、試合全体を考えようにも、まずはこのプレーについて整理してみないと、そういう気になれないという面がある。
状況を整理すると、杉本は右後方からのパスを受けて相手より先にファーストタッチ。2つ目のタッチをする直前にブエノからの接触を受けて倒れている。ここでファウルがあったか否かは、ペナルティーエリア内でのプレーであるから確実にVARのチェック対象になっている。それは佐藤隆司レフェリーが自身の判断ではノーファウルとした後に、レシーバーに手を当ててVARと交信していたことから明らかだ。
まず重要なことは、佐藤レフェリーがプレーの流れの中ではノーファウルと判断していることだ。日本サッカー協会が公開している基準によれば、VARについてこのような説明がある。
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