後半とACLの共通点 殴り合いとオープンに強くなる理由は何か【轡田哲朗レッズレビュー/カップ準々決勝第1戦 鹿島戦】
(Report by 轡田哲朗)
2015年の新潟戦を思い出した前半
浦和レッズは4日にルヴァン杯準々決勝第1戦のホームゲーム、鹿島アントラーズとの試合に2-3で敗れた。前半35分から立て続けに3点を奪われ、後半に2点を奪い返す試合だった。アウェーで8日に迎える第2戦での突破条件は、2点差以上の勝利か4得点以上しての1点差勝利。基本的には2-0か3-1以上で勝つことなので、現実的な条件を残すことに成功したとは言える。
そうは言っても、ハーフタイムの時点で0-3となった時点で、まあまあ絶望的な思いになったのは事実だ。過去の例でいうと、2015年の同じ8強の初戦でアルビレックス新潟にアウェーで0-5の敗戦を喫したことがあった。第2戦のホームで多少は詰め寄ったが、さすがに敗退。それに近い状況で第2戦を迎えることになってしまうのではないかという予感すらあった。
この試合のスタメンは、概ね半分ほどのローテーション起用だった。その中で、あまり連戦の起用をしてこなかったマウリシオを右ストッパーにして、中央には鈴木大輔を入れた。4バックの鹿島に対して、浦和は左ワイドに関根貴大という突破の武器を持っているわけだから、そこに鋭いサイドチェンジを飛ばせる右ストッパーが必須になる。岩波拓也を休ませた以上、右ストッパーの候補はマウリシオか森脇良太だろう。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)とリーグ戦の次戦が出場停止になるマウリシオに頑張ってもらうというのは理解できた。
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