【コラム】中断明け以降リーグ戦6戦無敗。浦和の変化、進化の要因【島崎英純】

©Jun Kataoka

改善されたビルドアップスキーム

6月の国際Aマッチウィークによるシーズン中断期間が明けて以降の浦和レッズは天皇杯こそ3回戦でJ2のザスパクサツ群馬に敗れて敗退したものの、リーグ戦では6戦して42分の無敗をキープしている。この間、リカルド・ロドリゲス監督は主軸選手の選定に着手し、それと共にチーム戦術が促進された印象がある。今後、負傷離脱中のFWキャスパー・ユンカー、MFアレックス・シャルク、DF犬飼智也らに加え、今夏に加入したばかりのFWブライアン・リンセンが戦線に立てば当然チーム内のリニューアルが見込まれる中で、それでも今季序盤の停滞感を払拭しつつある浦和はようやく反撃態勢を整えつつある。

シーズン中断前と後で、浦和のプレー傾向にどんな変化が見られたのか。その戦術的特徴や改善点などを整理してみると、現在の好成績の理由の一端を掴めるかもしれない。そこで今回は、幾つかの観点からチーム全体がブラッシュアップされた、向上した項目をピックアップしてみたい。

まず、自陣後方からのビルドアップについては劇的に改善された。ビルドアップ起点を担う選手は完全に固定されている。それはGK西川周作、CBアレクサンダー・ショルツ、CB岩波拓也、MF岩尾憲の4人である。岩尾と組むダブルボランチのパートナー、伊藤敦樹については次の項目で重要な役割を担っているため、ここには含めない。

現代サッカーにおいて、前線からファーストプレスは1トップ、もしくは2トップ、あるいは3トップの両翼が絞る、または2トップ+両サイドMF4人で中央エリアを締めるなど、様々な戦略がある。ただ、それでも11人中4人が加わるのが限度で、それ以上の人数を敵陣奥深くに割くとチーム全体がアンバランスになる危険性を孕む。

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