【コラム】【島崎英純】『0トップ』採用で生まれた、新たなる戦術メカニズムを考察

©Takehiko Noguchi

斬新なる『0トップ』

 リカルド・ロドリゲス監督率いる浦和レッズの戦術メカニズムが洗練さを増している。その要因は江坂任と小泉佳穂が織りなす『0トップ』布陣採用による攻守両面の機能性向上だ。

 まず、江坂&小泉の共存でファーストプレスの威力が格段に引き上がった。ふたりは相手バックライン(主に相手センターバック)へアプローチしてパスコースの限定を図る。その囲い込みは鋭く速く、時には相手ボールを奪取することもある。プレーを限定された相手ボールホルダーはやむなく他の味方選手へボールを付けようとするが、浦和の選手たちはすでに相手とのマッチアップ状況を築き上げていて、そのパスを遮断する態勢を整えている。

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