【FUKUDA’S EYE】2012J1第8節・名古屋グランパス戦 レビュー(2012/5/1)
似たシステムで膠着した立ち上がりとなった
名古屋が3バックで来たことで、得点が入るまではお互いにチャンスを作り出せず膠着した試合の立ち上がりとなった。お互いに攻め手がなく、引いて守備を固めながらゆっくりとボールを回す展開に終始していた。同じようなシステムで試合に臨んだ2チームだったが、名古屋と浦和には大きな違いが存在していた。名古屋は極めて普通の3-4-3であり、特別な工夫のある形ではなく非常にオーソドックスなやり方を採っていたので、マッチアップする中では浦和のほうが攻撃の形、狙いを持っていた。
浦和は後ろでボールを回しながら、縦パスを入れてそこでアイデアを出していく、という狙いを持っていたから、膠着した状況の中でも攻撃の形を少しずつ出すことができた。名古屋にとっては、あのような状況になってしまうと、前線に高さがなければやはり厳しいということが明らかになった。浦和としては、名古屋にボールを持たれていても怖さを感じるようなシーンはほとんどなく、前半に関して言うと、一番怖かったのは闘莉王が上がってきたときのワンプレーだけだった。ケネディの不在が、両者にとって一つのポイントになった。
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