【島崎英純】2024Jリーグ第13節/アルビレックス新潟vs浦和レッズ・試合レビュー『爆発的な攻撃、脆弱な守備。相反する事象の中で連勝を果たす』

©Yuichiro Okinaga

スムーズなビルドアップ

意外にも試合開始からポゼッションで優位に立ったのはアウェーの浦和レッズだった。

アルビレックス新潟は定型の4-2-3-1で浦和と対峙した。GK西川周作、CBアレクサンダー・ショルツ&マリウス・ホイブラーテンの3人で自陣ビルドアップを開始し、その前方にアンカーのサミュエル・グスタフソンが立つ中で、新潟は1トップの小野裕二だけがファーストアプローチし、グスタフソンにはトップ下的な配置についた長倉幹樹がマークする形を採った。しかし前節の横浜F・マリノスもそうだったように、この形では浦和CBのどちらかが必ずフリーになり、パスの出口を見出すことができる。例えば浦和のビルドアップがサイドエリアへ流れてサイドバックの位置で停滞しても、一旦フリーなCBへ戻せば逆サイド、もしくは中央で構えるグスタフソンへ展開することができる。また今の浦和はインサイドハーフやウイングの引き出し的な後方降りが機能性を帯びていて、後方の味方をヘルプできている。攻撃陣が揃って降りてしまえば後傾必至だが、誰かが降りれば誰かが上がるという縦のポジションチェンジも頻繁で、かつてのようにポジション定位に固執しなくなっている。ただし、4-1-2-3のシステム配列の維持は貫かれていて、各選手がポジションを移したところに他の選手が入るといったプレールーティンが確立されつつあるため、ペア=マティアス・ヘグモ監督もその連動性を許容している節がある。

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