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好調ジェフユナイテッド千葉の見方…ビルドアップの狙い3つとハイプレス

●ビルドアップ

週末に試合がなかったので、最近好調のプレースタイルについて、おさらいしておきます。すでに何度も取り上げている内容になりますが、新規の方もいらっしゃるのでこの機会に確認しておきましょう。

まず攻撃の方から。ゴールキックから近くへつなぐことが多くなりました。というか、昨季はほとんどやらなかったので大きな変化ですね。

ビルドアップの狙いは大きく3つあります。第一はそのままパスをつないで前進していく形。この時の配置に特徴があって左右非対称の左肩上がりです。(図1)

好調ジェフユナイテッド千葉の見方…ビルドアップの狙い3つとハイプレス

図1

田口 泰士がアンカーポジション、見木 友哉が左のインサイドハーフ、風間 宏矢が右のインサイドハーフ。SBは左の日高 大のポジションが高く、右の髙橋 壱晟が低め。「4-3-3」に近いのですが、左右対称ではありません。相手のプレスを外すのはとても上手になりましたね。もともとMFである髙橋がSBにいるのがけっこう効いています。

第二の狙いは裏です。ショートパスをつないで前進するとみせて、CBから一気に相手ディフェンスランの裏へロングパスを落とします。小森 飛絢はロングパスを収めるコントロールが抜群にうまいのでかなり有効です。ドゥドゥ、田中 和樹へのロングパスもあります。(図2)

好調ジェフユナイテッド千葉の見方…ビルドアップの狙い3つとハイプレス

図2

第三はロングパスを警戒してDFが下がると、風間が相手DFとMFの間のスペースへ潜り込みます。いわゆるビルドアップの「出口」になっています。(図3)

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