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【本人解説! 今週のこのプレー】VOL.3「幸野志有人~J2第35節・アビスパ福岡戦から」(取材・構成:西部謙司)(1,693文字)2014/10/09

 今回は福岡戦で2アシストの幸野志有人選手です。この本人解説では、試合の映像を見てもらいながら話を聞いているのですが、選手の回答として以下のような言い方が多いことに気がつきました。

「この場面では、××しようと思ったのですが、相手が△△だったので、○○しました」

 とりあげているのは得点シーンとか好プレーなのですが、当初の予定どおりプレーしていることがほとんどないんですよ。だいたい途中でプレーを変えている。逆にいうと、状況に応じてプレーを変えられるというのは、サッカー選手にとって非常に重要だということです。

 幸野選手はとっさにプレーを変更するのが上手いタイプです。ボールを止めようとしたけれどもワンタッチに変える、右にボールを置くつもりだったけど左にするなど、相手と状況によって瞬間的に選択を変えられる、それだけプレーの幅とアイデアのある選手だと思います。今回とりあげるプレーにも、その一端が表れていました。

<シーン解説>
 61分、中盤でキープした千葉は右サイドの山口慶に展開。山口慶、谷澤達也、幸野とパスがつながり、幸野から逆サイドの中村太亮へ大きなサイドチェンジのパスが通る。ペナルティーエリア内でフリーで受けた中村は、追いかけてきてシュートブロックに入ったDFを切り返して外し右足でシュート、2-0とリードを広げた。


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――最初に幸野さんが斜めに動いて、山口慶選手から谷澤選手へのパスコースを開けています。そして、谷澤選手を経由して右タッチラインにいる幸野選手へパスが来た。

(残り 1318文字/全文: 1953文字)

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