【オフ企画第3弾】鈴木淳監督インタビュー(後編)「『辛抱しよう』と言っても、ストレスをためてしまうケースが散見された」(2014/1/6)(3,665文字)
鈴木監督のインタビュー後編です。自分たちの目指すサッカーができていないときに取りこぼす、これを昨季の反省点としてあげていたのですが、そのあたりのメンタルの問題を今回はとりあげています。
1位のガンバ大阪と2位のヴィッセル神戸には負けていないわけで、格下と見ている相手に対してポイントを稼げなかったのは、昇格できなかった要因の一つですからね。あとは毎年訪れる失速についても聞いています。
――失点するとちょっと気持ちがダウンしたり、攻めていても崩せない状況に苛立ってしまったり、メンタルの問題もあったかと思いますがいかがでしょう。
鈴木「何となく自分たちのリズムでプレーできない、横綱相撲がとれず得点がとれないときに、自分たちでリズムを崩してしまうことがありました。『サッカーではそういう試合もあるから辛抱しよう』と言っても、ストレスをためてしまうケースが散見されましたね。我慢しようと言っても、そういう試合になっていること自体に満足できないということもあるでしょうし、スタジアムの雰囲気もあって『これでもいいんだ』という割り切りができなかったかなと思います。サッカーでは割り切ってプレーすることも必要なんですけどね」
――監督がこれまで率いられてきた新潟や大宮などと比べると、千葉はメンタル面で違いますか。
鈴木「そうですね、違うところはあります」
――千葉は昇格して当然という空気がありますが、現実にはそこまで他のチームと力の差があるわけではない。そのギャップがあるのでイライラしたりもする。
鈴木「難しい問題ですね。まあ、どことは言いませんがこれまで自分が監督をやったチームだと、攻められるのが当たり前という前提で入ってますから、相手にボールを回されてもそんなにストレスは感じなかった。そこは明らかに違いますね」
――試合後に選手のコメントを聞くと「ミスが出て勝てなかった」というのが多いんです。反省するのはいいのですが、客観的にみればミスは相手のほうが多い。だからミスが多かったから勝てなかったのとは、別の原因もあると思うんです。言ってしまえば、ミスを気にして自分たちでリズムを壊しているだけではないかと。
鈴木「おっしゃるとおりです。それは選手だけの責任ではなくて、我々が置かれている環境や立場にも関係がありますから、クラブ全体で考えなければいけない。私もそこは考えて言わないといけないかなと思っています」
――メンタル面で他に気になるところ、直したいと思っているところはありますか。
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