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【レビュー】J2第31節千葉1-3北九州@フクアリ「北九州の守りを崩せず。相手が1枚上手だった一戦」(文:西部謙司)2014/09/16

■北九州の守備ブロックに立ち往生

 結果だけだと内容を想像しにくいゲームだと思います。ボール支配率でいえば一方的に千葉でしたが、後半11分で0-3。もっぱら守っているだけのチームが3点奪って、ほぼ試合を決めている状況です。その後、千葉は1点を返しますが追撃はそこまで。

 千葉は巧みなパスワークでボールを支配しました。一方、北九州は10人が引いてブロックを作っています。アタッキング・サードは割らせていない。千葉のポゼッションの高さは、北九州がそこを捨てていたからでもありました。

 それにしても北九州はさすがに3位だけのことはあるなと。守るときは徹底的に守る。つなぐ力も攻める力もあるので、リードされていればまた違った展開なのでしょうが、守ると決めたときの割り切りが非常に明確でした。ある意味、ヨーロッパのクラブみたいでしたね。

■不運な失点

 千葉は山口智、ケンペスが欠場。CBは大岩一貴とキム・ヒョヌンのコンビ、右SBは天皇杯に続いて山口慶が入りました。トップ下に幸野志有人、1トップに森本貴幸です。

千葉 先発フォーメーション

[4-2-3-1]
森本
谷澤 幸野 井出
佐藤健 兵働
中村 大岩 キム 山口慶
岡本

(残り 1466文字/全文: 1955文字)

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