【レビュー】J2第11節千葉3-2群馬@フクアリ「勝者は決して諦めない。諦めた者は決して勝てない」(文:西部謙司)2014/05/04
■A winner never quit.
Winner never quit. Quitter never win.(勝者は決して諦めない。諦めた者は決して勝てない)
『フクアリ満員大作戦!』のPR部長を務めた深井正樹氏のメッセージTシャツに書いてあった言葉です。まさにこのとおりのゲームになりました。
A winner never quit は「片腕の野手」として知られたメジャーリーガー、ピート・グレイの伝記のタイトルです。マイナーリーグ時代には左手一本で3割打ったという人ですね。深井さんがどこでこの言葉に出会ったのかは知りませんが、ロッカールームの隣人だった町田也真人に贈った言葉だそうです。
3-2はサッカーで最も面白いゲームともいわれますが、2点のビハインドを見事にひっくり返したスリリングな展開でした。戦い方も少しずつですがモノになってきた感じがします。ただ、見ていて負ける気はしなかったんですよ。ほとんど崩されてもいないし、セットプレーは明らかにチャンスがあるだろうと。まあ、0-2になったときは同点までかなとは思いましたが。とりあえずいい勝ち方ができました。
■またも「恩返し」?
元所属していた選手が古巣を相手に得点すると「恩返し」などと新聞の見出しになりますが、これって恩返しじゃないですよね? いや、こんな恩を返されても困るし。なのにどうしたわけか、元千葉所属の選手は皆さん義理堅いようで、青木孝太もズバリと先制点を決めてくれましたわ。
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