【無料記事】Jユースリーグ ブラウブリッツ秋田U-18 vs モンテディオ山形ユース レビュー 「特集・2023へ続く道」
試合後コメント 佐藤博志コーチ
–どのような狙いを持って試合に入ったか
新チームになってまだ1ヶ月ぐらいなので、サッカーの当たり前のところをしっかりアプローチしてきました。日々、当たり前のことがやったことがゲームに現れたかなと思います。
–チームとしての縦の速さと、前線の選手がボールを持ったときの強気のプレーが印象的だったが
新チームはみんな大変素晴らしい選手たちなので、一人ひとりの能力を発揮してもらえるような部分と、チームでの決まりごとだったりとか、クラブとしての走る・戦うとか、そういった当たり前のところはトップチームから落ちてきている部分もあるので。そこも継続しつつ選手の良いところを一つひとつ出せるような戦いはできたかなと思います。
–今季のプリンスリーグ東北で2連敗している山形ユースに3-0で勝利したのは大きいのでは
そうですね。同じ東北のJチーム同士の戦いでもあったので、選手たちもいろいろ思う部分があったと思うんですけど、その中でしっかり3-0という結果を出せたのはよかったかなと思います。
–相手のチャンスもあったが粘り強い守備で無失点で終えた
攻撃でも守備でもゴールを意識することと、新チームになったのでしっかり声を出してコミュニケーションを取ることがきょうのテーマでした。そこが最後のゴール前の局面で、結果に出せたと思います。
–2得点の八重樫選手は前線からの守備で走力を発揮していたが
悠太郎はそこが長所だったので、それが活きるように1トップで起用しました。最後のゴール前のところは本人のアイデアだったりで点数を取ってくれたのでよかったと思います。
–秋田U-18はこの試合が今季のホーム最終戦。次の試合について
次の試合は12月で調整中なんですけど、雪の状況などを見ながらになると思います。
–この試合の収穫は
新チームになってキャプテンはまだ決まっていないんですけど、みんなで当たり前のところを突き詰めた結果が3-0でした。オフシーズンに入るまであと1ヶ月ありますので、そこにアプローチしながら、次のシーズンにつなげられたらと思っています。
–佐藤コーチがこの試合の指揮を執っていたが
役割は決まっています。僕がJユースの担当で、いまの2年生を県リーグで見ていたりしていたので、そのまま僕がJユースの指揮を執らせてもらっています。
–佐藤コーチはトップチームでコーチ兼主務をされていた。指導者への道を歩んでいるか
そうですね。僕自身、監督を目指した中でこのチームにお世話になった部分もあったんで。将来的には監督をやれるように頑張っています。
八重樫悠太郎選手
–試合を振り返って
立派な結果を残せてよかったなと思います。
–試合の入りから守備で走っていた。八重樫選手の強みについて
裏抜けとポジショニング。特長を活かして2得点を決められたのでよかったと思います。
–先制点を振り返って
絶対に前にボールが来ると思って信じて走って、得点につながったと思います。
–2得点目はファーへのクロスを合わせたが
あのシーンはファーに人がいなかったので、絶対に来るなと思ってあそこにいました。
–チームとして縦の速さを発揮しつつ要所でつなぐプレーも見せていたが
とてもよかったと思います。場面に応じてつないだり、裏に抜けたり、チームの良い特長が出たかなと思います。
–プリンスリーグ東北では2連敗している山形ユースに勝利したが
とても嬉しいです。来年のためにも、きょう勝ったことは多分いいことだと思うので、来年も勝てるように頑張りたいと思います。
–トップチームが山形に連敗しているが、それは頭にあったか
とくなかったです。まずは得点を意識しました。
–この試合の収穫は
自分の得点と、あと無失点で終われたことがとてもよかったと思いますし、全員で声掛けて走って戦ったことはとてもよかったと思います。
鎌田伊吹選手
–試合を振り返って
まず先制点を取れたことが大きくて、自分たちの攻撃と守備ができたことはよかったかなと思います。
–鎌田選手はスタートで左CBで途中からボランチに入ったが
もともとはボランチが得意なんすけど、チーム事情というか、CBもできるので。
–左足でのキックを蹴っていたが利き足は左か
いや違います。
–両足で蹴れるということか
そうです。(左足でパスを出していたことについて)練習していたのでよかったです。
–相手が押し込む時間帯もあったが無失点で終えたことについて
まず前からの守備が全員でできていて、ゴール前でも粘り強くできていたのが勝因なのかなと思います。
–後半30分過ぎの相手のカウンターの場面について。鎌田選手が戻って防いだがどのような思いだったか
2対1で自分が守らなきゃいけない状況なんで、粘り強く守備ができたかなと思います。
–ゲームキャプテンとしてどのようにチームを引っ張ろうとしたか
まず雰囲気をよく試合に入れるようにしたかったので、声を出しながら試合に入りました。
–どんな内容の声掛けをしたか
ポジティブな声掛けとか、前からの守備とかで落ち着かせる声を意識しました。
–U-18はプリンスリーグ東北で、トップチームはJ2で山形に負けているが、そのことは頭にあったか
特にはなかったんですけど、負けている試合が多かったので勝ちたいなと思ってました。
–来季に向けてこの勝利は大きいか
大きいですね。これからも頑張りたいです。
2023へ続く道
この試合の秋田U-18は縦の速さ、球際の競り合いで戦う姿勢、ボールにプレッシャーを掛ける連動性、ゴール前の粘り強い守備など、トップチームをほうふつとするようなプレーが随所に見られ、頼もしさと楽しさを感じた。おそらくこの日のチームがベースとなり、ポジション争いをしながら成長していくのだろう。
2022シーズンはトップチームの日程が凝縮していてU-18まで手が回らずもどかしさが残ったが、2023シーズンはより取材の機会を増やせるようにしていきたい。
取材・執筆・撮影 竹内松裕