秋田サッカーレポート

【無料記事】Jユースリーグ ブラウブリッツ秋田U-18 vs モンテディオ山形ユース レビュー 「特集・2023へ続く道」

11月24日のファン感謝祭で2022シーズンのチームが活動を終了。その直後から来季の編成などの動きが活発になっている。そこで秋レポでは「2023へ続く道」と題した特集を組み、2023年を迎えようとする動きを捉えていきたい。

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2022JユースリーググループA、ブラウブリッツ秋田U-18とモンテディオ山形ユースの試合が11月27日、秋田市の雄和運動公園で開かれ、ホームの秋田U-18が3-0で山形ユースに勝利した。

JユースリーグにはJ1・J2・J3全58クラブのアカデミーが参加し、地域ごとにA~Kの11グループに分かれて総当り2回戦制のリーグ戦を行う。秋田U-18は八戸U-18、岩手ユース、仙台ユース、山形ユースとともにAグループに属し、ここまで6試合を終えて3勝3敗(13得点13失点)で3位につけている。

https://www.jleague.jp/youthleague/2022/standings.html#nav

 

スターティングメンバー
GK 1 堀内 智葵
DF 3 木次谷 颯陸
DF 6 鎌田 伊吹
DF 2 奥山 聡太
DF 16 早坂 優輝
MF 14 井手 煌也
MF 8 中村 響
MF 17 加藤 健太
MF 7 山田 海音
MF 10 原田 妙空
FW 9 八重樫 悠太郎

ベンチメンバー
GK 30 奈良 綺輝人
DF 5 梶原 大輔
DF 31 鎌田 伊吹
DF 4 河村 悠月
MF 15 野口 快
MF 20 巴 瀬那
FW 19 西垣 紅音

 

秋田U-18のメンバーはすでに2年生や1年生が中心。フォーメーションは[4-4-1-1]のように見えた。この試合を指揮した佐藤博志コーチによると新チームになって1ヶ月ほど経ったばかりで、キャプテンはこれから決まるという。この日のゲームキャプテンは鎌田伊吹が担当した。

開始4分でいきなりスコアを動したのは秋田U-18だった。キックオフ直後は両チームが蹴り合いになる混沌とした展開のなか、右サイドからロングボールを送る。これに1トップの八重樫悠太郎がうまく抜け出して先制に成功する。

勢いに乗った秋田U-18は鋭い寄せでプレッシャーを加え、山形ユースのパスを引っ掛けて前線に展開。前半は右サイドからの形が機能した。八重樫はロングボールに反応して相手のディフェンラインを押し下げ、そこにトップ下の井手煌也や右SHの山田海音、右ボランチの加藤健太がポジションを入れ替えながら連動。状況を見計らって右SBの奥山聡太も攻撃参加を狙った。

11分には右からの連係でボールをつなぎ、最後は井手がシュート。相手GKの正面だったが良い流れでシュートまで持っていった。秋田U-18は次第に左サイドからも攻撃を開始。左SHも原田妙空はボールを受けるとドリブルで果敢に勝負を挑み、左SBの早坂優輝がサポートした。

開始直後の失点で勢いを削がれた山形ユースだが、ボールを動かしながらスペースを作り、そこに人を送り込もうとする。何度かCKを得たが得点にはつながらない。

すると秋田が追加点を奪う。33分。右からファーへクロスを供給し、八重樫が相手DFに競り勝って足を伸ばしてゴールにねじ込んだ。「自分の特長である裏抜けとポジショニングを生かして2得点できてよかった」と八重樫は振り返っている。

山形ユースは前半の終わり頃にサイド攻撃からチャンスを作り、ゴール前でシュートを放つ。しかしクロスバーにはじかれ2-0で折り返した。

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