浦レポ by 浦和フットボール通信

レッズレディースリーグ再開初戦を勝利で飾る  楠瀬監督が勝利も反省と語った理由は【河合貴子 試合のポイント/WEリーグ第9節 新潟戦】

(Report by 河合貴子)

石川が貴重な勝ち越し弾

約2ヶ月間にも渡るウィンターブレイクを明けて、WEリーグの後半戦がスタートした。三菱重工浦和レッズレディースのウィンターブレイク明けの初戦の相手は、リーグで1分6敗と未勝利で最下位に沈んでいるアルビレックス新潟レディースであった。

楠瀬監督は「新潟さんもリーグ順位の結果はあれだけど、皇后杯でも分かるように実力がある選手たちが非常に多い。新潟さんは、長いキャンプを張っている。向こうはホームですし、本当にリーグの初戦だと思って闘っていかないと」と身を引き締めて新潟へ乗り込んでいったが、思った以上に新潟に苦戦を強いられることになってしまった。

この中断期間に新潟は、チームの再建をかけて4バックのDFの連携を強化し、攻守においてテコ入れをしてきていた。試合開始から攻守においてアグレッシブな姿勢で新潟は挑んできた。浦和がボールをポゼッションして攻撃のリズムを作りだそうとすると、新潟はファーストディフェンスで激しくプレスを掛け、セカンドディフェンスと数的有利な状況を良い距離感で作り出していた。お互いシステムは4-2-3-1のミラーゲームで一進一退の攻防が続く中、最初に決定機を迎えたのは浦和であった。

10分、約2年の月日を経て怪我から復帰しWEリーグデビューとなった長船加奈選手のクサビの縦パスを右サイドで収めた島田芽依選手が、少し下がり気味のポジションを取っていた猶本光選手へと展開。パスを受けた猶本選手は、ボールサイドにスライドしていた新潟の守備を逆手に、逆サイドのスペースへ走り込んできた清家貴子選手へと素早くパスを出した。清家選手のスピードと推進力を生かしたシュートは、惜しくも枠を捉えることができなかった。

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