浦レポ by 浦和フットボール通信

ACL初戦は4得点で快勝スタート【河合貴子 試合のポイント/ACLセーラーズ】

(Report by 河合貴子)

松尾佑介が1得点1アシストの活躍

ACLとなると、浦和の魂が奮い立つ。目指すは、アジア王者奪還!さらに、コロナ渦でセントラル方式となった今回のACLは、中2日の6連戦が待ち受けているだけにチームの総合力アップも期待され今後のリーグ戦に繋げていきたい狙いもある。初戦の相手は、韓国代表歴もあるキム・シンウク選手やライオン・シティ・セーラーズFCだ。だが、浦和は圧倒的な力を見せつけて4-1で快勝し、幸先良く好スタートを切った。

試合前日の会見で「初戦が非常に大事」と話していたリカルド・ロドリゲス監督は、この初戦に鈴木彩艶選手を今シーズン初めてスタメン起用して挑んだのだ。試合開始から攻守において主導権を握ったのは浦和であった。4-4-2でブロックを退くセーラーズは、5レーン理論に基づいた浦和のポジショナルプレーについていけない。選手の個の技術、組織と流動的に動きながら攻め込む浦和は、蒸し暑さをものともせずに躍動していった。

8分、岩波拓也選手からグラウンダーのロングボールを受けた松尾佑介選手が、左のバイタルエリアに流れてきた江坂任選手へ素早く展開すると、江坂選手のクロスをニアーでキャスパー・ユンカー選手がしっかりと合わせたヘディングシュートが決まり浦和先制。さらに浦和は、追加点を狙い厚みのある攻撃を仕掛けていった。

そして15分、大畑歩夢選手からパスを受けた松尾選手が緩急を付けたドリブルを仕掛けたマイナスのクロスに、江坂選手が放ったダイレクトシュートが決まり2-0と突き放した。波に乗る浦和は、前半で試合を決めてしまうような勢いでさらに追加点を狙い猛攻を仕掛けていった。44分、酒井宏樹選手のクサビの縦パスをダヴィド・モーベルグ選手は、見事なトラップから思い切り良く放ったミドルシュートがゴールネットに突き刺さった。だが、その直後になんとモーベルグ選手のバックパスがオウンゴールに・・・。意思疎通が取れていれば、全く問題のないシーンであった。前半は、浦和が約73%もボールを支配しワンサイドゲームだった。

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