リカルド監督が語った理想とリアリストの部分 連戦を戦い抜く術とは
(Report by 河合貴子)
美しいサッカーを目指すも、まずは結果が価値を上げる
東京オリンピック後のJリーグ再開で浦和は、初戦のアウェイ札幌戦を1-2で敗れたものの、リーグ戦では鳥栖、徳島、広島を苦しみながらも下して3連勝、天皇杯は京都を撃破してベスト8進出を果たした。
リカルド・ロドリゲス監督は「結果はポジティブだが、内容を見るとよりまとまったプレーがしたいし、選手の組み合わせを見ているところもある。それぞれの選手が、お互いのことを知ってポジショニングとか良くなっていければと思っている。パーフェクトな試合は、ボールを支配しながらチャンスやシュート数で相手を上回るものだ。支配されてしまった広島戦、徳島戦は、結果を残したものの監督としてジレンマが残る」と険しい表情を浮かべていた。
リカルド監督の下で目指すサッカーは、攻守において主導権を握りしっかりとポゼッションして、他を寄せつけない美しさでの勝利だ。
「楽しい、美しいサッカーをサポーターに見せたいと思っている」と目を輝かせながら「クラブの目標を達成させるためにも勝つことが大事だ。監督として、スタイルを持っているだけでなく、結果を求めるところを持っていないといけない。すべての価値を上げるのは結果だ」と話した。
新戦力が加わってからの浦和は、チームを再構築している段階である。中断前のポゼッション率が高く、バイタルエリアに入ってからの攻撃のコンビネーションやアイディアに課題を抱えていた状況とは異なり、いかに新戦力と既存の選手たちの融合を高めていかなければならない状況だ。監督としてのジレンマがあるとはいえ、連戦の中で選手のコンディションや対戦相手を見極めて、勝利にこだわりをみせて結果を残した。前節の広島戦では、後方からのビルドアップの手法を変えて1-0で勝利を掴んだ。
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