マッチアップでの敗戦。今季目標達成は厳しくなった【島崎英純】2020Jリーグ第28節/ガンバ大阪戦レビュー

良好な試合の入り

 ホームの浦和レッズ、アウェーのガンバ大阪が共に4-4-2システムを採用したことで、今試合は互いにマッチアップするシチュエーションが生まれた。こうなるとスペースを見出すのには工夫が必要で、その戦略も自ずと定まる。浦和は興梠慎三&レオナルド、G大阪は宇佐美貴史&パトリックと、いずれも決定力の高い2トップが前線に並んでいるため、まずはこのFW陣にシンプルなフィードパスを送り込むのがファーストチョイスになる。ボール奪取からのトランジションスピードを高められれば相手陣形が整う前に相手ゴールへ迫れるため、必然的にチャンスも増加する。浦和はバックラインの槙野智章、トーマス・デン、そしてセントラルミッドフィルダーの青木拓矢と長澤和輝、そして右MFのマルティノスが手数をかけずに前へボールを蹴り込む仕草が目立ち、そのゲームプランが如実に示されていた。

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