文字通りの完敗。迷走する指針【島崎英純】2020Jリーグ第19節/横浜FC戦レビュー
主体的に戦えない
Jリーグは5連戦のハードスケジュールの最中。浦和レッズも横浜FCも当然前節から複数の選手を入れ替えていて、新たに組み替えられたユニットの効果が如何に発揮されるかで総合的なチーム力が定まると思われた。
試合序盤、ホームの浦和は主体的にゲームを進める意欲に溢れていた。バックラインの槙野智章と岩波拓也を起点に、浅いバックラインを敷く横浜FCに対して縦に速い攻撃を仕掛ける。最近の浦和はビルドアップに工夫を凝らしていて、サイドMFのインサイドワークと2トップの縦関係を駆使して敵陣ミドルエリア・スペースでパスレシーブして攻撃を展開させようとしている。しかし、今回の対戦相手である横浜FCは前線からバックラインまでの距離を約30メートルに縮めてコンパクトネスを維持するためにミドルエリアのスペースが限られた。それでも右サイドから中央へシフトした柏木のボールキープ力、FW杉本健勇のポストワークなどで起点を生みつつ、槙野や岩波の最終ラインが機を見て相手バックライン裏を突くロングフィードを繰り出し、そこにFWレオナルドを走らせる手法をも用いた。
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