相手にアダプトして結果を得る。今季のチームカラーは定まった【島崎英純】2020Jリーグ第7節・横浜FC戦レビュー

槙野が初スタメン

 浦和レッズは前節から5人のメンバーを入れ替えた。3連戦の最後で選手の疲労を考慮した面もあっただろうが、センターバックで槙野智章を今季初先発させ、リーグ戦では中断前の第1節・湘南ベルマーレ戦以来の出場となる鈴木大輔とコンビを組ませた点に大槻毅監督の狙いがうかがえた。浦和は第5節のFC東京戦で2失点、第6節の柏レイソル戦で4失点していて、守備の改善が急務だったからだ。一方で、FC東京戦、柏戦ではいずれも無得点に終わっており、攻撃面のブラッシュアップも求められていた中で、大槻監督はレオナルドと興梠慎三のファーストセットと共に、右に柏木陽介、左に関根貴大という攻撃的な前線布陣をも敷いた。アタック偏重のリスクはセントラルMFに青木拓矢とエヴェルトンを置くことで相殺し、後は3-3-2-2システムでミスマッチになる横浜FCの動向を見極めてサイドバックの橋岡大樹と山中亮輔をできるだけ守備に奔走させない流れを望んでいたように思えた。

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