[無料記事]2016Jリーグファーストステージ第9節・名古屋グランパス戦[駒井善成、伊藤涼太郎、李忠成][選手コメント]

○李忠成

「熊本に行ってから子どもたちのパワーというものを感じていて、彼ら、彼女たちは常に将来を見据えて、辛い中でも元気があると感じたんです。その中で選手としてできること、浦和レッズが勝って嬉しい、僕が点を獲って嬉しい、そういう話題が出ることで彼らにも一層元気が出ると思った。彼らとも約束をしたんでね。点を獲って勝つって。だから見とけよと。辛いとは思うけど、ひとりじゃないって。僕たちは遠く埼玉ですけど、いつも君たちのことを思っているからと。そういう話をしていたので、今日はその思いを弓矢に乗せることができて良かったなと思います」

 

Q  得点は後ろ目のボールを引っ掛けたボレーシュートでした。

 

「風があって難しかったんですけども、うまく待つことができて良かったです。でも、もう一回チャンスがあって、それは身体が倒れてしまいました。ただ結果的に僕のゴールが決勝点になったし、そこでチームも落ち着いた。前半は皆エンジンがかからなくて、やっぱり疲れもあると思うので、こういう中でもチームを立て直して自分たちのサッカーへ持って行ったのは、ひとつの自信になったと思います」

 

Q  後半に入って集中力が増したように見えました。

 

「必ず相手も空くと思ったし、自分たちのサッカーをやり通せばこんな結果になると信じていた。ただ、前半から圧倒したかったなとは思いますね」

 

Q  また前線の3人組が揃い踏みしました。

 

「今日もKLMが爆発して良かったと思います(笑)」

 

Q  ひとりではなくチームで崩して、点を獲るべき選手が締めた印象があります

 

「浦和にはクオリティのある選手がたくさんいるので。それは攻めだけじゃない。今日は1失点しましたけども、シモビッチのシュートは素晴らしかったですけども、それ以外はほぼチャンスを作らせなかったし、攻守の切り替えも激しかった。ディフェンスがあのように守ってくれてビルドアップしてくれているからこそ、自分たちが最後決めることができる。今は流れが良いので、もっともっと成長したKLMを見せられると思います」

 

Q  前線3人の距離感が素晴らしいと思います。

 

「練習していますからね(笑)。常に味方の位置は意識しているし、阿吽の呼吸で、この選手は何処に居るとある程度分かっているので。楽しみですね。Jリーグもそうだし、今年はACLもあるので、どこまで世界で通用するか。そして、観ている人たちに勇気を与えて、僕たちも、その喜びを与えてもらえる。僕は素晴らしい職業に就いていると思えます」

 

Q  伊藤選手がデビュー戦を飾りました。

 

「今日は試合が終わってもまだ10分くらい(伊藤の)足が震えていて、びっくりしました(笑)。自分もああいった経験があるし、頑張って欲しいですね。将来のある、クオリティのある選手なんでね。彼はサッカーセンスがあるし、ドリブルで持ち上がる力がある。今日も初めてであそこまで、シュートまで行けるのだからさすがだなと思いました。ただルーキーだろうが、チーム全体で戦っていけなくては、この長丁場で勝っていけない。優勝するチームというのは途中から入るヒーローの存在がいる。僕もそれを狙っているけど、いつもは試合に出ていない選手が活躍する、ラッキーボーイの存在が重要だと思う」

 

Q  次の浦項戦はどう戦いたいか。

 

「勝てば1位突破できると思います。(シドニーと対戦する)広州も自分たちのホームで負けたくないという気持ちがあるでしょうし。だから勝てば1位突破できると思って戦います」

 

Q  4万人の中でサッカーをする気分は?

 

「いやー、本当にね、4万人の中でプレーするのは…。今日も、初めてサッカーを観に来た方もたくさんいたと思うんです。その方に今日のようなプレーを観てもらって、また足を運ぼうと思ってくれたらサッカー界も盛り上がりますよね。今日は、この結果を得られて本当に良かったと思います」

 

 

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