2016ACLグループリーグ第3節・広州恒大vs浦和レッズ[ ルイス・フェリペ・スコラーリ監督、ジョン・ジー選手、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督、柏木陽介選手]試合前日記者会見

○広州恒大・前日記者会見

Q 前節の長春亜泰戦で、ふたりの負傷者が出た(DF金英権とDF張琳芃)。そのふたりは、明日のゲームには出場できるのか?

 

ルイス・フェリペ・スコラーリ監督(以下、フェリペ監督)「出られない。ふたりとも13日間の治療が必要なため、今回は出られない」

 

Q ACLは2試合で1分1敗。今回、しっかり勝利することができるか。

 

フェリペ監督「サッカーは何が起こるか分からないけれども、我々としては良い方向へ向かってやるしかない。監督も選手も、ベストを尽くす」

 

Q ベストを尽くすと言っても、現状では全然チーム状況が良くなっていない。

 

フェリペ監督「確かに、今の状況は良くない。ただ、まだ我々にはまだ、可能性が残っている」

ジョン・ジー選手「今は確かに敗戦しているが、選手としては自信を失っていない。今回の試合も中国を代表して戦うことには変わりない」

 

 

○浦和レッズ・前日記者会見

ペトロヴィッチ監督「まず、ACL第2節、我々、広州ともに敗戦したゲームの後で、両チームにとって難しく、厳しいゲームになると思っている。明日対戦する広州は非常に質の高いチームだ。我々浦和レッズは前節浦項に負けたことでポイントが必要である。もちろん広州も予定していたスタートではなかったことで、彼らもポイントが必要になる。明日のゲーム、難しいゲームなると思っているが、浦和も強いチームだという自信がある。全力を尽くして戦いたいと思う」

 

柏木陽介「広州というチームと戦うことを楽しみにしています。お互い良い試合をしたい。それだけです」

 

Q 2013年に広州と戦いましたが、2013年に比べて広州の力が落ちているとお思いでしょうか?

 

ペトロヴィッチ監督「2013年のチーム、そして今年は2016年ですが、毎年広州恒大、そして中国に注目していて、その時よりもさらに良い選手を獲得している。その意味では2013年よりも2016年の方が強いチームだと思っていますし、その対価から考えれば強くなければならないと思う。今年獲得したマルティネス選手は我々の選手、スタッフを含めた年間予算、クラブに従事する300人の人々がすべて賄える予算で獲得した選手だ。私がもし間違っていたら、そこに社長がいるので聞いてほしい(笑)。今の中国のサッカーは、日本のJリーグ、プロのリーグが始まった頃と同じなのではないか。日本もジーコ、レオナルド、ドゥンガ、リネカー、ピクシー・ストイコヴィッチなどが当時のJリーグに来た」

柏木陽介「チームとして、コンビネーション、人の入れ替わりが少ない分成熟しているし、監督のサッカーに対して皆が同じ方向を向いている。監督はよくバイエルンやバルセロナのビデオをよく見せている。そこが目指すべきところだし、今回も、今のチームで、全力で勝ちにいきたい」

ペトロヴィッチ監督「個人的に言えば、柏木は3年歳を取ったことと、この前、結婚をした。それが変わったことだ(笑)」

 

Q 広州恒大は2013年よりも強いとのことだが、今季のACLでは、まだ勝ち点1しか取れていない。それについてはどう思うか。

 

ペトロヴィッチ監督「私は広州恒大の監督ではないので、今の状況を語ることはできない。ただ、ひとつ言えるのは投資にかなった結果を出せるわけではないということ。ただ、まだシーズンは始まったばかりだから、どうなるかは分からない。ヨーロッパのメディアの報道では、広州恒大は世界で最も資金のある、資産価値のあるクラブと言われている。皆さんはそれを伝え聞いているのか分からないが。サッカーに携わる者として、相手がどういうチームかは知っている。対戦相手の資産価値についてもだ。ホームゲームで戦うチームの、これまでの結果が良くない。その影響か、この記者会見でも緊張感がある。明日負けたらどうなるのか。特にホーム側のメディアにとっては。私はそういう雰囲気を少し和らげようと、少し笑いのある話をした。サッカーは戦いだが、戦争ではない。サッカーはスポーツ。大切なことは、広州、そして浦和が全力で戦い、良いゲームをすることだ。その上で我々は勝利を目指す。それは相手も同じだろう」

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