【無料記事】2016ACLグループリーグ第4節・浦和レッズvs広州恒大[ミハイロ・ペトロヴィッチ監督、宇賀神友弥選手]試合前日記者会見

浦和レッズ・試合前日記者会見

 

○ミハイロ・ペトロヴィッチ監督

「明日のゲームは非常に難しいゲームだ。我々がアウェーで戦った広州恒大のゲームよりもさらに難しいゲームになるだろう。相手は質の高い選手を揃えた非常に強いチームである。明日のグループステージを突破するためには勝利しなければならない。そういうゲームである。だからこそ難しいゲームだ。ただ反対にアウェーで我々が見せたゲームは、我々も相手に劣ることなく十分に渡り合える、そういう強いチームであるということを示した。相手はアジアでナンバーワンのチームと言っていいだろう。我々はリスペクトを持って明日の試合に臨みたい。明日、我々もポイントが必要なゲームだ。チーム、サポーター一丸となって明日の試合で勝利すべく全力で戦いたい」

 

○宇賀神友弥選手

「明日の試合、自分たちにとっても予選リーグを突破するために必ず勝ちが必要になると思います。相手は広州恒大。広州恒大は自分たちに勝つしか次に進む道はないと思うので、相当な気持ちを見せて戦ってくるかと思いますけども、自分たちがホーム・埼玉スタジアムでそれ以上のファイティングスピリッツを見せて、全ての面において相手を上回るという強い気持ちを持って戦いたいなと。自分の対面する相手、目の前の相手に対して走る勝つ、戦い勝つというところを見せたいなと思います」

 

——監督におうかがいします。前節、課題もありましたけども良い形で勝って、しかもホームで良い状態で一番強い相手に臨めると思うのですが、自信のほどはいかがでしょうか。

 

ペトロヴィッチ監督「我々の今の状態、ひとつのきっかけは磐田戦の敗退にあったと思う。あの試合、負けたことでいろいろなことが確認できた、整理ができた。私はそう見ている。その後の福岡戦、そして広州恒大とのアウェーゲーム、湘南、甲府戦と、我々がチームとして試合の中でどういうことを狙いとして戦わねばならないか。それが非常に整理されたと思う。選手たちは試合の中でそういったところをしっかり見せてくれている。そういう部分で今、我々は明日のゲームでも自信を持って臨めると思う。明日のゲームは強い気持ちを持って、チーム一丸となって、間違いなく最後の最後、力の一滴を振り絞って、最後まで戦い抜く。そういった試合を選手たちがしてくれると思っている。

 

——選手と監督、両人に質問です。宇賀神選手は広州のアウェーで戦って、相手のこういうところが強いと思う所があれば。まだ自分たちがこういうところが上回っているところがあれば教えて頂ければ。監督には、昨日から杖をついてらっしゃって、身体の方が心配なのですが、明日のゲームには差し支え無いでしょうか。

 

宇賀神選手「まず、皆さんも分かっているかと思うのですが、3人の外国人選手は非常に強烈だなと感じましたし、アウェーということで、少し立ち上がりのところで雰囲気に飲まれて失点してしまいましたが、90分間通して、自分たちのほうがチームとして完成していると思いましたし、個々の部分でもまったく相手に劣っていないというのは、やっていても感じました。特にコンビネーション、サッカーの質の部分では、相手よりもかなり、自分たちのほうが完成されているかなと感じました」

 

ペトロヴィッチ監督「私の質問ですね。監督として、私は今、チームが非常に成熟して大人のサッカーができているように見えますし、その意味では私の仕事も充実しているといっていいでしょう。ただ、私の腰のほうですけども、腰の神経が少し圧迫されている状況の中で、足の力が若干入らない状態。ただ、こういう状態ですけども、自分の仕事は十分にできると思っている。そして、私はこのサッカーの世界でずっと戦ってきた。3、4年前も腰の状態が非常に悪い中でも1年を通して仕事をしてきた。選手たちは、それを見て、こういう状況の中でも皆と戦ってきたのを見て、選手たちもより頑張ってくれるだろうと思っているし、今の状態でも何も指揮に支障なく、私の仕事ができるのは間違いない。

実はこのストックは2013年に、非常に私、腰の状態が悪くて大変だった時に選手たちがこのストックを私にプレゼントしてくれた。このストックには『We are REDS』と書いてありますけども、私の名前も書いてあって、その後使うこともなかったんですけども、皆のプレゼントが私の支えになったのは嬉しいことだ。上げたプレゼントを使ってないなと思われるのは良くないので、昨日からまた、これを使っています。私の監督としての仕事で大事なことは、しっかりと頭が冴えていること。しっかりと良い眼を持って判断ができること。私は走る必要が無い。走らなければならないのは宇賀神の方だ(笑)」

 

——監督と選手にそれぞれお聞きします。明日の試合は非常に重要ということで、広州のサポーターがたくさん来るとの報道もあると思いますが、レッズのサポーターもたくさん訪れてくれると思います。ファン、サポーターへ向けてメッセージをお願いします。

 

ペトロヴィッチ監督「浦和のサポーターが日本でナンバーワンであることは言うまでもない。我々は常に良い時も悪い時も共に戦ってきた仲間である。その仲間たちが厳しい明日のゲーム、必ずチームを後押しするためにスタジアムにかけつけてくれると思っている。明日のゲーム、選手、そしてサポーター、共に激しい戦いに挑み、スペクタクルな夜にしてくれると思っている。一部の報道では広州から6000人が来るというニュースもありますけども、その報道が逆にウチのサポーターを刺激して、より多くのサポーターが明日、スタジアムに駆けつけて、我々を後押ししてくれるのではないかと思っています」

 

宇賀神選手「まだ、始まったばかりですけども、今シーズン、アジアで一番面白い試合が見られると、自分たちは思っています。平日ですけども、ひとりでも多くのサポーターの方に来ていただいて、その見応えのある面白い試合を、是非一緒に勝利という形で分かち合いたいなと思いますし、僕も見ましたが、中国から3000人以上のサポーターが来るということで、監督と同じように、その3000人という数字でレッズサポーターがそれ以上に燃えて、自分たちの力の後押しになっていただきたいなと思います」

 

——監督におうかがいします。広州の監督はルイス・フェリペ・スコラーリ監督で、ワールドカップも勝ち取った実績のある素晴らしい監督ですが、そのような監督同士の戦いで楽しみなこととか、意識するところはあるのでしょうか。

 

ペトロヴィッチ監督「スコラーリ監督はブラジル代表を率い、ワールドカップチャンピオンになった、素晴らしい監督であり、世界の中でもベストのひとりに数えられる素晴らしい指導者だと思う。私自身も非常にリスペクトしています。ただ、明日のゲームはチーム対チームの戦い。明日のゲームはアジア・チャンピオンズリーグのファイナルだという意気込みで臨む。明日のゲームで勝利したチームが、よりアジアのトップに近づける。そういうゲームになるだろう。決して必要以上にプレッシャーを感じる必要はないが、それでもそういう意気込み、捉え方で、明日のゲームは臨もうと思う」

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