【無料記事】2016アジア・チャンピオンズリーグ第3節・広州恒大戦[興梠慎三、ズラタン、槙野智章、梅崎司][選手コメント]
○興梠慎三
前回はケガで出てないから楽しみですよ。完全アウェーだしね。
Q 前回は広州とのホーム戦でゴールを決めたが。
そうですね。ちょっと、記録を作っていきたいから、ACLのゴール数を伸ばしたいね。だから点を取りたい。相手も出てくるだろうし、スペースはあるからチャンスはあると思う。そこをしっかりと決め切れれば勝つんじゃないですかね。
Q 相手のセンターバックがケガで欠場する情報がある。韓国代表のキム・ヨンゴォン選手。
大宮やFC東京にいた選手ね。いたほうがいいんじゃない? そのほうがやりやすいと思う。また、相手の外国籍選手が出てきてくれたほうが、彼らはディフェンスをあまりしないから後ろからのボール回しが上手くいくと思う。あとは変なところでミスをしない。まあ、明日俺が出るか分からんけど、たぶん出ないけど、途中からだと思うけど。
Q 福岡戦と同じように、あまりポジションを下げないようにしたい?
まあ、それも、はい。裏を狙って行きたい。ただ、押し込まれるとバックラインとの距離が離れるから、そこはね、おいおい、試合を見ながら判断したいね。
○ズラタン
アウェーでやることになるが、十分たるものを自分たちも持っていると思うので、しっかり勝ち点を取って家に帰りたいと思います。それができるチームだとも思います。
Q 練習でも2ゴールを決めていましたが、調子はどうでしょうか?
非常に日々の練習は重要で、いかに練習でやったことを試合で見せるか。明日はそれが見せられるように一生懸命やっていきたい。
Q 相手の映像はもう観ているのでしょうか?
いつも観ています。相手の特徴を含め、前節のゲームを観ましたけども、自分たちのアドバンテージになるようなもの、どこを突けばよいのか、相手の強いところ、弱いところを確認させてもらいました。
槙野智章
Q 体調はどうでしょう?
良いですよ。日本代表の活動などもあって休みがないですが、それでも体調は良いです。また、いろいろな状況で試合を迎えられていますし、代表の活動の中で意識もそうだし、自分のプレー、考えを見つめ直すという意味でも、良い刺激をもらえています。
Q ここで3年前にプレーしましたが、3年前の印象は?
3年前はチームの完成度もそうですし、相手の情報もまったく分からない中で試合を迎えたので、難しさはありました。その頃よりも自分たちはレベルアップしていますし、相手ももちろん補強はしていますけども、ウチの伸びしろの方があるんじゃないかなと思っています。
Q 相手のスカウティングビデオは観ている?
はい。何試合か観ました。
Q 広州は前回の浦項と同じく、トップ下がいるシステムだと思われます。
ボランチの選手に対して受け渡すことも大事ですが、より今はラインを高く設定していますので、相手トップ下、どんな相手でもトップ下のいるチームには苦戦していますので、そこのマークの受け渡し、自分たちが付くのかのメリハリはできていると思っています。ただ、相手はトップ下以外にも気をつけるべき選手が揃っていますので、自分たちにとっては非常に良い相手だと思っています。
Q 興梠選手は福岡戦と同様に相手の裏を取って行きたいと話していました。ただ。チーム全体が押し込まれた時は間伸びする危険性があるので、後方のバックラインが統率しなければなりませんね。
そうですね。もちろん前節のゲームは相手の嫌がることができたのが良かったと思っています。受け手と出し手の意思疎通も図れていましたし。ただすべての時間でそれはできないので、60分以降、70分以降のゲーム運び、後ろの選手の声、前の選手の気配りが大事になってきます。いかに前の選手を下げさせるか、そういう時間帯を無くすことのほうが大事です。アウェーで声が通りにくいですが、経験のある選手が多いですから、苦しい時こそ走力と戦う姿勢が大事になってくる。簡単じゃない。良い状況で良い相手とできることを楽しみながら試合をしたいと思います。リベンジします。
梅崎司
Q 明日は最低限の仕事が求められますね。
そうですね。最低限、勝ち点1を持って帰る。もちろんアウェーでも勝ち点3を狙っても行きます。そうなれば広州は厳しくなるでしょうし、僕らは優位に残りの3試合を戦えますので。
Q 浦項戦よりも勝ちに行く度合いが高い?
うーん、どうですかね。逆にチャンスでもある。向こうは勝たなきゃいけないゲームなので、そこはバランスを取りながら、気をうかがっていく、チャンスをモノにする。それが大事だと思います。
Q 練習を見ていると、右のワイドでの出場の可能性があります。
ポジションはどこでも良いです。常に準備しています。
Q 相手の狙い目は?
そんなに組織立っている守備ではないというのが映像を観て感じた部分です。もちろん個々の能力は高いと思いますが、僕らはやりたいサッカーがいつも以上に出しやすいのかなとも思います。雰囲気を含めて相当なものがあると思うので、いかに冷静に落ち着いて自分たちのサッカーをできるか。そして耐えるところを耐えられるか。そこが大事になってくると思います。
Q 当然押し込まれる時間もあるでしょうが、そこでどう対応するのか。
苦しい時間帯は必ずあると思います。前に個の強い選手が多いので、グループで守備ができるかどうか。近い距離で守備をして、プレッシャーの掛けどころをどこでするのかも大事ですね。もちろん前から取りたいですけども、できない時は感覚的に相手にボールを持たせている形でやればいいと思います。また、相手は結構中に人数を掛けてくると思うのですが、ワイドのポジションはその相手の状況を見ながら、逆に脇から絞って取れるチャンスをうかがってセカンドボールを奪えればいい。自分なりにキャンプからそこは意識してやってきたことでもあるので、状況を見ながら判断したいです。
Q やってやろうという気持ちはある?
ありますね。このチームだからこそ、気合は自然と上がります。また3年前に悔しい思いをしたので。立ち上がりは良かったですけども、その後はなにもできなかったので。雰囲気も久々に飲まれて、本当のアウェーを初めて感じた試合でも合ったので、また、3年経って戦えるのは嬉しいですし、どれだけ成長したのかを試せる一戦でもある。もちろん今後自分たちがアジアの戦いで上に行けるかどうか、その意味でも非常に大事な一戦です。それは個人としてもチームとしても。
Q 相手はACLでまだ勝ち点1しか取れていないため、相当前掛かりに来ると思われます。ただ、その隙を狙えるチャンスも有りますね。
そこを冷静に突ければ。急ぎすぎずに、カウンターも狙う。そうなれば僕の持ち味も出しやすいですし、イメージは作っています。ただ、広州はスタジアムの観客も含めて雰囲気を作るのが上手いチームだと思います。日本じゃない雰囲気を作ってくるので、それに飲まれず、逆に楽しむような気持ちで臨みたいです。
Q 浦和もシステムを変更するかもしれない。梅崎選手が右サイドバックの可能性も……。
前回のような形もあり得ますが、今のところは何とも言えません。それでも、守備面も重要になりますし、そこから奪ってからの動き出しをイメージすることができるかが大事になってくる。正直、どこまでできるか楽しみです。テレビで観ていたジャクソン・マルティネスやパウリーニョなどもいますから、まずは身体をぶつけあって相手の実力を測りたいと思います。
- « 次の記事
- 2016ACLグループリーグ第3節・広州恒大vs浦和レッズ[ ルイス・フェリペ・スコラーリ監督、ジョン・ジー選手、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督、柏木陽介選手]試合前日記者会見
- 前の記事 »
- 適切な人員配置で持ち味発揮。浦和が福岡に完勝を果たす【島崎英純】2016Jリーグ1stステージ第3節・アビスパ福岡戦レビュー(2016/3/13)