【島崎英純】2014シーズン・選手総括─森脇良太(2015/01/14)

DF 46 森脇良太
2014シーズン採点 6
リーグ戦 33試合3得点
ヤマザキナビスコカップ 7試合0得点
天皇杯 1試合1得点
ベストゲーム Jリーグ第31節・横浜F・マリノス戦

光るゲームメイクの才

2013シーズンにリーグ2連覇を果たしたサンフレッチェ広島を出て浦和レッズへ移籍加入を果たした森脇良太。しかし勇躍臨んだ2013シーズンは終盤までリーグタイトル獲得に邁進しながら届かず、彼自身の新たな願いは叶えられなかった。優勝の可能性が途絶えた第33節・サガン鳥栖戦終了直後は崩れ落ちるようにピッチへ倒れ込んで涙し、着替えを終えた後のミックスゾーンでは無言でメディアの前を通り過ぎた。あれだけ朗らかで明るい森脇が示したその態度は深い悔恨の表れだったのだろう。

再び挑戦を始めた2014シーズンの森脇は他の仲間と同様にチーム全体の問題点のひとつである守備の改善に取り組んだ。右ストッパーの森脇は3−4−2−1の特殊なシステムの中で左の槙野智章とともに攻守両面の関与を要求されたが、それでも森脇(そして槙野も)は例年に比べてその重心を後ろ向きにシフトした。その影響は如実にゲーム内容に反映され、得点が減少しながらも失点も減少するという分かりやすい結果となって表れた。

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