【島崎英純】2014シーズン・選手総括─那須大亮(2015/1/7)

GK 4 那須大亮
2014シーズン採点 6
リーグ戦 32試合3得点
ヤマザキナビスコカップ 4試合1得点
天皇杯 2試合0得点
ベストゲーム Jリーグ第24節・柏レイソル戦

不動のレギュラーとして攻守に貢献

2013シーズンに柏レイソルから浦和レッズへ完全移籍して2年目、那須大亮は完全にレギュラーとしての立場を確立し、チームに絶大な存在感を示してきた。フィールドプレーヤーの中では最後尾のポジションとなるリベロで攻守両面の役割を果たし、これまでの2年間チームを底で支えた功績は大きい。特に2014シーズンの那須は守備面での貢献度が高く、本人もまた本来の職務に邁進する姿勢でしっかりと結果を残した点を高く評価したい。

那須は学生時代にセンターバックのポジションでプレーしたが、横浜F・マリノス時代にボランチ、また柏時代にはサイドバックでもプレーし、そのマルチロールぶりを発揮してきた。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督はその那須の潜在能力を見抜き、現在の特殊な戦術の中でも重要なポジションであるリベロを任せている。

ペトロヴィッチ監督の戦術骨子には自陣からの巧みなビルドアップがある。当然那須にもその役割を求めていて、ボランチの阿部勇樹、鈴木啓太、青木拓矢らとともに後方で高質なパスワークを繰り出す姿勢は終始貫かれていた。また、ドリブルでの前への持ち出し、機を見たサイドチェンジなどのアクセントとなるプレーにも気を配り、もはや阿部とともにチームに欠かせない攻撃スタートの役目を担っている。

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