【島崎英純】2014シーズン・選手総括―柏木陽介(2015/1/31)

MF 8 柏木陽介
2014シーズン採点 6.5
リーグ戦 33試合3得点
ヤマザキナビスコカップ 8試合1得点
天皇杯 2試合0得点
ベストゲーム Jリーグ第13節・大宮アルディージャ戦

指揮官が寄せる全幅の信頼

チームの中軸と自覚する柏木陽介は戴冠を心に期して2014シーズンに臨んだはずだ。周囲には相変わらずマイペースな素振りを見せたが、それは彼の性格に起因する照れの表れで、内心では熱く闘志を燃やしてチームに尽力する覚悟を決めていたはずである。

ミハイロ・ペトロヴィッチ監督も柏木には全幅の信頼を置いていた。それはデータにも表れている。柏木の2014シーズンのリーグ戦出場は33試合で、唯一の欠場は軽度の負傷で帯同を見送られた第5節・ヴィッセル神戸戦の1試合のみだった。しかも神戸戦ではチームが敗戦したため、彼の存在が一層クローズアップされた事象もある。またナビスコカップもグループリーグ、決勝トーナメントに全試合出場し、天皇杯も2試合すべてピッチに立っている。昨季所属選手の中ではリーグ戦、カップ戦に全試合出場を果たした李忠成が最多出場者だが、李は途中出場が多かったことを考慮すれば、ほとんどのゲームで先発出場した柏木はペトロヴィッチ監督の中でファーストプライオリティに位置する選手だったと言える。

ペトロヴィッチ監督は柏木を様々な役割で起用している。

(残り 2760文字/全文: 3325文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »