【浦研プラス特別対談12月・後編】強化のありかた(2011/12/13)
リーダーシップを発揮できる人材を配置できないことが問題
編集部「編集部宛にも、クラブの強化に関して誰が責任を持っているのか分からない、といったご意見がかなりの数寄せられています。柱谷GMに限らず、ここ何年も毎年のように強化責任者が変わっていますし、誰が本当の責任者なのかが見えなくなっています。また最終戦の後、あそこに社長を出すことがクラブの危機管理上本当に正しいことだったのか、などというご意見もありました。
もちろん、代表権のある社長ですから彼に多くの責任があるのは当然のことですが、今の見え方だと社長にすべての責任を負わせ、他のスタッフはまったく責任を放棄しているかのような印象を受ける、という厳しい論調のものもありました。クラブが悪い、フロントが悪いと言っても、あまりに抽象的ですし、どこに要因があるのかを知りたい、ということだと思います」
福田「組織のあり方はどうでも良いと思うんだ。はじめに話した通り、誰がリーダーシップをとってやっていくのか、その部分が見えないということでしょ? 要はそこだと思うんだけど、結論から言えばいないということになる。いないから、大きな問題なんだ。強化責任者がどれだけの権限を与えられているのか判らないけど、これまでは監督経験のある人たちをそこに据えてやってきた。
ただ、浦和というクラブの強化責任者をまっとうするには、経験がなさ過ぎたと言える部分もあると思う。また、経験がないのであれば、選手と同じ話で彼らが成長するための時間が必要になる。その人たちを成長させるのであれば時間が必要になるから、待つことも求められるし、サポートする人材も必要になる。どれだけ権限を与えているかも明確ではなく、上手くいかなければ1年や2年ですぐに切ってしまう。何が悪かったのか、明確な分析もできないから判らないままになってしまう。
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