【島崎英純】2011年選手総括-宇賀神友弥(2011/12/12)

原口元気と岡本拓也が練習後、遊びの延長でサッカーに興じていたところ、岡本が悪ふざけで至近距離から蹴ったボールに当たった原口が激高して岡本に馬乗りになって掴みかかったところをコーチ陣に制止された。その際、倒れていた岡本の左肩を原口が蹴り、その衝撃で岡本は肩の関節を脱臼してしまった。岡本の全治は約3週間で、原口はクラブからけん責を受け、1週間の謹慎処分を課せられた。これにより、原口は12月17日の天皇杯4回戦・愛媛FC戦を欠場する。また岡本もクラブから厳重注意を受け、今後はリハビリを行うという。

と、経緯を記述しているだけで馬鹿馬鹿しくなってしまう。原口、岡本はまだ若く、将来を嘱望される選手だが、練習を観戦していたサポーターの前でこのような愚行を働いてしまったことを本当に残念に思う。要因は様々あるだろうが、今はただ、当人たちが反省し、クラブはこのようなことが起こらぬよう仔細な議論を重ねて再発防止策を練ってほしい。少なくとも選手たちの子供じみた所作を周囲にいたクラブスタッフ、コーチングスタッフ、他の選手たちが止められず、次戦の天皇杯に影響を及ぼしたのは間違いなく、これにより応援するサポーターの期待を裏切ったのは確かなことなのだから。

さて、今回は2011年の選手総括第2回を行いたいと思う。背番号順で記述する予定なので、今回は2番の坪井慶介について記述すべきなのだが、私事で恐縮だが、本日発売の『浦和レッズマガジン1-2月合併号(今回は合併号になり、次回の発売は2012年2月11日になります)』で坪井の原稿を執筆したばかりで内容が重なる恐れがあるため、坪井は後に回し、今回は背番号3・宇賀神友弥について総括したいと思う。

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