【FUKUDA’S EYE】J1第33節・アビスパ福岡戦プレビュー(2011/11/24)

プレッシャーから解放されのびのびと戦っている福岡

福岡は既に降格が決定してしまっているが、前節の山形戦では5-0と大勝を収めている。また、その前の清水戦でも、先に2点を取られる苦しい展開から同点に追いつき引き分けに持ち込むなど、チーム状態は良くなっていると言えるだろう。降格が決まってしまったことが、逆に選手たちをプレッシャーから解放し、のびのびと戦うことが出来ているのかも知れない。

メンバー構成に関して、山形戦は城後の状態が良くなかったのか、岡本と高橋の2トップだったが、城後が出られるようであれば彼が1トップに入る形が予想される。そこに2列目の中町、成岡、松浦らが絡んでくる形が多く、前線の配置はかなり流動的だ。そしてこの中で最も気をつけなければならないのは、右サイドで起用されることの多い松浦の存在だ。ジュビロから今季加入した松浦は、身長166センチと体格には恵まれていないが、スピードがあり、ボールを持てばドリブルで積極的に仕掛けてくるし、積極的にフリーランニングして危険なエリアへ入り込んでくる。

裏に抜け出すこともできるし、足元でもらって1対1で仕掛けることもできる。また、フォワードが作ったスペースに入り込んだりと、色んなところへ動いてくるので、守る側からすると掴みづらい選手だと言える。前節も3人のディフェンスをかわしてゴールを決めたシーンがあったが、それだけではなく、シーズンを通して福岡の攻撃陣の中で、相当なアクセントを付ける存在となっている。浦和としては、彼を抑えることが一つのポイントとなるだろう。

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