【島崎英純】2011Jリーグ第33節・福岡戦プレビュー(2011/11/25)

勝って事実上の残留を決めたい。

Jリーグ第33節のアビスパ福岡戦は浦和レッズにとって文字通りの大一番だ。この試合の結果如何によっては次節の柏レイソル戦がより深刻なゲームになるが、まずは事実上の残留を自ら決められる博多での試合で、浦和はきっちりと今シーズンの決着をつけたい。

 ここで、現在の浦和の立場を明らかにしておこう。浦和は現在リーグ戦15位で、降格圏である16位・ヴァンフォーレ甲府との勝ち点差は3である。だが浦和の得失点差が-6であるのに対し、甲府は同-22と、数字上は大きな開きがある。したがって、もし最終節を迎える段階で両クラブの勝ち点差が3のままであれば、甲府は最終節で対戦相手に相当な得点差をつけて勝ち星を挙げ、浦和の結果を待たなければならない。ちなみに現状の得失点差で当てはめると、甲府は最終節の大宮アルディージャ戦で少なくとも16-0以上の結果を残さなければ浦和を上回ることができない。

 こうなると事実上は最終節の段階で浦和と甲府の勝ち点差が3開いた時点で、ほぼ浦和のJ1残留が決まることになる。そこで下記に今節の勝敗によるJ1残留の推移を整理しておく。

(1)浦和勝ち、甲府勝ちの場合=最終節に持ち越し

※最終節を残して両チームの勝ち点差は3だが、両チームの得失点差の都合上、甲府は最終節の大宮アルディージャ戦を大量得点で勝利しなければならない。

(2)浦和勝ち、甲府引き分けの場合=浦和の残留決定

(3)浦和勝ち、甲府負けの場合=浦和の残留決定

(4)浦和引き分け、甲府勝ちの場合=勝ち点1差となり、最終節に持ち越し

(5)浦和引き分け、甲府引き分けの場合=①と同様

(6)浦和引き分け、甲府負けの場合=浦和の残留決定

(7)浦和負け、甲府勝ちの場合=勝ち点で並び、最終節へ持ち越し

(8)浦和負け、甲府引き分けの場合=勝ち点2差で最終節へ持ち越し

(9)浦和負け、甲府負けの場合=①と同様

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