【島崎英純】2011Jリーグ第28節・G大阪戦・レビュー(2011/10/3)
2、3点決められていてもおかしくはなかった試合
スコア以上に完敗のゲームだった。浦和レッズはガンバ大阪にほとんどの時間帯でペースを握られ、成す術なくピッチを彷徨った。ゼリコ・ペトロヴィッチ監督は試合後に「ガンバ大阪には1回か2回、チャンスを作られただけで、それほどウチにピンチはなかった」というが、私が数えた限りでは前半に5回、後半に4回の決定機を相手に与え、そのうち1回をゴールに結び付けられている。イ・グノの決勝点はもちろんのこと、31分、64分、71分にいずれもラフィーニャにバックライン裏へ飛び出されて迎えた大ピンチは致命的で、いずれもゴールを割られていてもおかしくはなかった。そのうちGK加藤順大が2回ビッグセーブをし、1回を枠外に外してくれたことで命拾いしただけだ。普通に考えればイ・グノのゴール以外にも、浦和はもう2、3点決められていてもおかしくはなかった。
かたや浦和は純然たる決定機は1本もなかった。唯一、14分に山田直輝のパスを受けて抜け出したランコ・デスポトビッチが絶好の位置でボールを受けたが、シュートを大きくゴール上に外してしまったシーンが惜しかっただけだ。今季、もう何試合あったか分からないが、結局この日の浦和も得点の匂いをまったく感じさせない拙攻でチームの限界を露呈してしまった。
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