仙蹴塵記

明治安田生命J2第25節・栃木戦。人の出入りがある中で、心身両面のプレッシャーをどう跳ね返すか

元から全てができていないのではなく、できていたはずのことができていない。だから、もどかしい。結果も内容も厳しい明治安田生命J2リーグ直近2試合を経てのベガルタ仙台は、そんな状態だ。

ここ2試合を負傷で欠場していた松下佳貴は、最後に出場していた第22節・徳島戦でボールを動かす手応えをつかんでいた。あの試合では相手にボールを持たれる時間の方が長かったものの、仙台が保持していた時間の28分に、GKからFWまで相手に奪われないパスワークを貫徹し、ゴール。この間に松下は、アシストのスルーパスだけでなく複数回タッチしている。「あのシーンは、チームが成長しているところ。局面での個人の判断も合わせてイメージの共有がうまくいったかたち」とひとつの成功体験を得た一方、それがひとつだけで終わらないようにするため「相手のプレスのかけ方を感じながらうまく剥がせるよう、イメージの合わせ方を突き詰めたい」と復帰後の練習に励んでいる。

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