仙蹴塵記

明治安田J2第11節 清水戦・第一報 圧倒された前半から修正して盛り返すも、追いつけず2-3で敗戦。オナイウ情滋はJ初ゴールを記録

明治安田J2第11節でアウェイの清水戦に臨むベガルタ仙台は、前節と同じ11人を先発メンバーに選んだ。ベンチには腰の痛みから復帰した真瀬拓海が今シーズン初めて入った。ゲームキャプテンは林彰洋。

開始2分、仙台は左から右サイドにつながれ、ゴール前へ危険なクロスをくられた。だがこれは右に外れた。その後も清水にボールを持たれる時間が続く。10分にはルーカス・ブラガのドリブルからのミドルシュートを受けたが、これは林が正面で押さえた。
耐えていた仙台は15分に左サイドのパス交換から攻めこむも、左サイドへのパスがゴールラインを割る。するとここからの清水の逆襲で、ルーカス・ブラガに体を入れ替えられゴール前に入られてしまった。林との一対一をかわされ、仙台は先制を許してしまった。
0-1とされた仙台は、その後もなかなかペースをつかめず。19分には自陣右サイドでボールを奪われて北川航也にシュートされるが、これは左に外れた。31分には矢島慎也に右サイドからミドルシュートを打たれたが、これは林が弾いた。34分にようやく髙田椋汰のクロスからCKを獲得したが、中島元彦のキックに合わせようとした相良竜之介は足を滑らせて打ち上げてしまった。44分には相手陣内で郷家友太が倒されたところからカウンターをしかけられ、住吉ジェラニレショーンにシュートまで持ちこまれたが、これは林が止めた。
仙台は清水の猛攻に押され、いいところなく0-1で前半を終えた。

ハーフタイムでの選手交代はなし。後半も清水ペースから始まる。48分、仙台は自陣左サイドでボールを拾われると、カルリーニョス・ジュニオに切り返しからシュートされる。これは林が止めた。仙台は次第に相手陣内で縦パスを通すなどして前進しかけていたが、54分に不用意なボールの奪われ方からカウンターに持ちこまれる。北川にディフェンスラインの裏を取られ、またも林との一対一を作られてしまった。これを決められ、スコアは0-2に。さらに不利な状況になった。
大ピンチの仙台は60分に2選手を交代。工藤蒼生と髙田に代わって松井蓮之と真瀬がピッチに入った。63分に仙台は左サイドから相良が独力でペナルティーエリアに持ちこむが、GK権田修一に止められた。しかし65分、相良が再びボールを運んで速攻。一度は権田に弾かれたが、中島が押しこんだ。中島の今季2点目で仙台が1-2にして、点差を詰めた。
74分、仙台は長澤和輝のクロスに中山仁斗が合わせたが、これは枠外。直後の75分に仙台は中島と中山をエロンと鎌田大夢に交代した。79分、真瀬のクロスからCKを獲得。この流れからエロンや相良がシュートを狙ったが、いずれもブロックされた。
83分、仙台は途中出場のドウグラス・タンキにヘディングシュートを打たれたが、これはクロスバーに救われた。しかしその直後、右サイドでボールを取られると、カットインしてきた西原源樹に豪快なシュートを決められ、3失点目。1-3と再び2点差にされた。
仙台は90分、相良のパスをゴール前でおさめたエロンがシュート。しかし権田にキャッチされた。90+2分に仙台ベンチは長澤に代えてオナイウ情滋を投入。すると90+4分、右サイドに抜け出したオナイウが、ニアサイドを撃ち抜くシュートを決める。オナイウのJ初ゴールで、仙台が2-3とした。
仙台は終盤に猛攻をかけ、最後のCKでは林も上がったがあと1点届かず。2-3で敗れた。

後半に戦術的修正や交代出場選手の好パフォーマンスで盛り返せたことは良かったが、前半45分でチームとしての良さが出せなかったことが響いた敗戦だった。森山佳郎監督は「相手のゴールに向かっていくようなシーンが前半はまったくなかった」としてハーフタイムや試合後にはかなり厳しくその姿勢を要求したという。相手との個人能力の差を感じる場面も少なくなかったが、それでもベースの部分を発揮すれば通用する時間帯を作れたことも事実。90分を通して波を少なくしなければいけないと思い知らされた敗戦だった。

reported by 板垣晴朗

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