仙蹴塵記

明治安田J2第12節 千葉戦・第一報 試合の主導権を握るも2失点を取り返せず今季初の連敗。内容面については森山佳郎監督はポジティブに総括

ユアテックスタジアム仙台に戻ってきたベガルタ仙台は、ホーム連戦での勝利を目指す。先発メンバーは明治安田J2第11節・清水戦から2人を交代した。前節に途中出場した松井蓮之とオナイウ情滋が先発入り。ゲームキャプテンは林彰洋が務めた。

仙台の最初のチャンスは6分。相手陣内右サイドでオナイウ情滋がロングスローを送ると、菅田真啓が落としたところから混戦になり、最後は左サイドから郷家友太がシュート。これは惜しくも左に外れた。16分には長澤和輝が中盤で相手の攻撃を潰し、左サイドに展開。ボールを受けた相良竜之介が一気にゴール近くまで攻めこみ、左サイドの角度のないところからシュート。惜しくもこれは右に外れた。
19分、仙台は相手のカウンターを受け、小森飛絢のシュートを菅田真啓がブロックしたが、手に当たり相手に直接FKを与えてしまう。このピンチは田口泰士のFKが浮いたため失点にはならなかった。
その後は互いにセットプレーのチャンスを得ながらシュートが遠かったが、35分、仙台は左からのクロスを田口に合わせられ、失点を喫した。仙台は2試合連続で先制され、0-1とされた。
仙台は45+2分にオナイウのクロスに郷家が合わせたが、これは枠外。なかなか決め手を繰り出せないまま0-1で前半を終えた。

仙台は後半から、中山仁斗に代えて中島元彦をピッチに送りこんだ。48分、オナイウのクロスに郷家が合わせたが、これはGK藤田和輝に止められた。64分にはオナイウが右サイドで粘ってマイナスのパスを送り、これに中島が合わせたが、わずかにゴール右へ外れた。
65分、仙台はオナイウから名願斗哉に交代。69分に名願が左サイドからペナルティーエリアにドリブルで攻めこんだが、これは止められた。74分、髙田椋汰に代わって真瀬拓海がピッチに入った。75分に真瀬のクロスに走りこんだ長澤が合わせたが、これは枠を外れた。
仙台はさらに攻めこみたいところだったが、79分にカウンターから追加点を許す。前がかりになっていた右サイドの裏にパスを通され、ドゥドゥに蹴りこまれてしまった。
0-2とされた仙台は、87分に長澤からエロンに交代。ホームの声援を受けて猛攻をかけるが、シュートがなかなか打てずに無得点に終わる。0-2で、今季初の連敗を喫してしまった。

前節に続いて複数失点での敗戦。勝点を取れていないことは問題だが、森山佳郎監督は内容面については一定の評価を与えた。「相手の良さを消しながら自分たちはアグレッシブにボールを受けるのをこわがらず、相手のプレッシャーを受けても逃げずに戦おうぜというところでは、かなり内容的には良かったんじゃないかと思います」。チャンスをゴールに結実させられなかったことなど反省点も指摘した上で「強い相手に対しても普通に、互角以上の戦いができているというところは、自信を持って、胸を張っていいんじゃないかと思っています」と総括している。この手応えを生かし、次節・山口戦で連敗を止められるか。

reported by 板垣晴朗

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