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【試合コメント】J2第38節 福岡0〇1千葉 佐藤優也「決めてくれと願うだけでした」(取材:EL GOLAZO)

井原正巳監督
台風で天候が悪い中、本当に大勢のサポーターの方々が駆けつけてくれて、われわれにパワーを送ってくれたにもかかわらず、結果、勝点3をプレゼントできずに本当に申し訳なく思っています。

試合の方ですが、ゲーム全体のボリュームとしては悪くなかったと思いますし、前半は少し受ける形になったとは思いますが、それも想定内でほぼ問題はなかったと思っています。われわれに今日は勝利の女神が微笑んでくれなかったかな、というところは、ウェリ(ントン)のPK2本もありましたし、チャンスも作りましたが、相手のGK佐藤(優也)選手のファインセーブ、また千葉さんのディフェンスを少し乗せてしまったのかなと。ああいうシーンで少し感じているところです。

次に向けてこの敗戦を生かしていくしかないと思っています。4戦を残して、われわれはまだ(自動)昇格圏にいます。今日のゲームで何人かの出場停止、ケガ人などが出てしまいましたが、それを総力戦と言いますか、チーム全員で乗り切っていくことが大事だと思います。次の東京ヴェルディ戦はアウェイですが、しっかりと切り替えてそこで勝点3を取って帰って来られるように、しっかりと準備をしていきたいと思います。

(内容的には互角の中で失点を喫してしまうことについて)今日のところはPKの後のカウンターでしたし、そのリスク管理のところは口酸っぱくなる感じで意識もさせています。まだまだその部分でのスキであったり集中力、また帰陣するスピード、「たぶん大丈夫だろう」というような気のゆるみが失点につながったのかなと思っています。“たられば”になりますが、やっぱりそういうところが、われわれの力のなさだと思いますし、この敗戦、この失点というものをしっかりと受け止めて、残り4戦で同じ失敗を繰り返さないようにするしかないと思います。

(今日はPK2本あったが、流れの中での攻撃という部分で修正点は?)今日はウェリントンが先発ということで、彼中心に攻撃の組み立てを考えていた中で、前後半ともに彼をターゲットとする攻撃の形を出せた時間もありました。それに絡む選手、仲川(輝人)や山瀬(功治)であったり、途中からシステムを変えたりしながら、彼の特徴を生かしつつその背後を狙うこと。

今日の千葉さんには、そういうスペースがあったと思いますし、何度か惜しいシーンが作れていたのですが、最終的にゴールに結び付けていくアタッキングサードからボックスに入っていくところの質を高めていく。そこは永遠の課題ではあるのですが、残りの4試合はそこを少しでも意識していくしかないかなと思っています。

ただ、今日はPK2本があったということは、ボックスの中に入ってそういう動き出しやゴールに向かう動きというものがPKにつながったと思うので、それは決して悪いことではなくポジティブにとらえて、続けていきたいと思います。

(三門雄大のケガの具合について)まだ分かりません。たぶん筋肉系のトラブルかとは思いますが、超人的な回復をすれば間に合うかもしれないし、次は厳しいかもしれない。それはまだ今の段階では何とも言えません。

(PKを2本外したこと、2回目の警告で退場したことを含め、ウェリントン選手が感じるプレッシャーについて。どのように見えていたか?)「今日は彼の日じゃなかった」というだけで、いままでにPKを何本も決めていますし、今日は相手GKの佐藤選手の駆け引き、またはファインセーブに阻まれたと。2本目(のPK)もポストに嫌われたということで、そこはサッカーなので、PKを外すこともあれば入れることもあるし、DF側からしてもPKを取られることもありますし、そこは後悔してもしょうがなく、それが実力だと思って、それを乗り越えていくしかないかなと思います。彼自身、自分がやろうとしていたこと、またチームのためにというところでは、ある程度チャンスは作ってくれましたし、そういう部分では今日は90分やってくれたので、次節は出場停止ですが、また戻ってきた時にチームのために今日の悔しさをパワーに変えて晴らしてもらえればと思います。

FW 11 坂田大輔
右サイドで裏を狙って守備も、という指示を受けて入りました。また、相手が途中でシステムを変えてくるかもしれないから、ということも言われました。もちろん「点を取って来い」とも。相手もラインを高くしようとプレスをかけて来たし、サイドは空いてくるので、ウェリ(ントン)の高さもあるから、中に行けない時はしっかりとクロスを入れようということを意識しました。あとウチはセットプレーが強みなのんで、そこも狙っていました。終盤にCKを多く取っていたけど、風があったので、ボールを置いて蹴っているとはいえ難しかった。終盤は相手のディフェンスラインも集中していたのでこじ開けるのが難しかった。

(2本目のPK失敗のダメージは大きかったか?)正直、終わってみたら痛いとは思いますが、試合中は落ち込んでいる暇もなかったし1点を取ろうと思っていた。失敗した瞬間は悔しい思いがあったけど、まだ時間もあったしなんとか1点を取ろうと思っていた。

(V・ファーレン長崎と勝点で並んでしまったが?)昨日のゲームで向こうが引き分けたからこそ今2位にいる。全部勝てば昇格というのに変わりはないので、次の試合はかなり人が変わるかもしれないけど、そういうところでチームの成長と、代わりのメンバーが力を試される時だと思う。

DF 14 冨安健洋
累積もたまってしまったし(次節は出場停止)、チームの結果もついてこなかったので、かなり悔しい試合になりました。(失点シーンは)僕はボールにアプローチに行っていたので中にどれくらい戻って来ていたのか分かりません。映像を見てみないと。チャンスの数は自分たちの方が多かったと思いますし、そこでしっかり決めることと、逆に相手はカウンター1本を決めてきた。1本決めて守れるチームが強いチームだと思うので、僕たちはチャンスがあったのに決められずに隙を見せて1本決められて、結果としては負けているのでまだまだ甘いというか、J1に上がれるような強いチームではないのかなと思いますけど。

(前半はボールを奪って駆け上がるシーンもあったが?)中にも走り込んでいた選手もいましたし、それは見えていたので1枚はがして中に折り返すイメージでした。あそこは仕掛けていい場面だったと思いますし、僕としてもアグレッシブにプレーしようと意識していたところだったので。ゴールにつながれば一番良かったのですが、自分はセンターバックですがああいうところに顔を出していく回数が増えれば厚みが出てくると思います。まずは守備からですけど、攻撃にも顔を出して行ければいいと思います。

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