犬の生活SUPER 西部謙司WEBマガジン POWERED BY EL GOLAZO

【試合コメント】J2第25節 愛媛1●0千葉 町田也真人「最後の質は悪かった」(取材:EL GOLAZO)

間瀬秀一監督
今季のJ2で1つ勝つのはこれだけ大変なこと。細かいことを言う必要はないと思っていて、本当にピッチに立った選手が賢く、粘り強く戦い抜いた。まずはそれが1つ。そしてやはり自分たちのホーム・ニンジニアスタジアム。ここに駆けつけてエールを送ってくれたサポーター。今日も何回「愛媛FC」って言うんだ、というくらい叫んでくれたそのエール。これらの力はめちゃくちゃ大きい。

そしてもう1つ。今季の我々、特にスタッフはスケジュール、戦術、練習、そしてリハビリ。ありとあらゆることをスタッフで意見を出し合い、全員の力が融合して、ここまでやってきている。とにかく1つ勝つのに本当に多くの力が必要になる。私自身、今日勝てたことはうれしいし、喜ぶべきことだけど、そこまで笑ってはいない。一喜一憂しないということで、負けていた時も一切落ち込んでいなかったし、ここで1つ勝ったことにも、そこまで喜ぶつもりはない。これからも残り試合一戦必勝で、全員で力を合わせてやっていくだけ。

(1点リードで迎えた後半アディショナルタイムに何度も勝点を失い、今節でも、それを試される展開となったが?)これまで何度も同じシチュエーションでやられてきたことの反省が生きたところもあるが、千葉相手に私が見た中でも2失点はしたな、と思う場面があった。だからやっぱりまだ自分たちには甘いところがあるし、そこは突き詰めていきたい。あとは当然、複数得点を取れていれば2-0でもう少し余裕を持った状態にはなれたと思う。

DF 2 浦田延尚
(今週は)守備の練習をずっとやってきた分、どうしても少し後ろ加重になるところがあった。前の選手は分からないけど、後ろは僕を含めて全然オーバーラップしていなかった。なので前半は我慢比べになって耐えようという感じになった。その中で自分が攻撃に行くにしてもワンチャンス、ツーチャンスくらいだと思っていた。でも、ここだというところで行ってそれがゴールにつながったのは最高だった。ただ、僕個人としては攻撃の回数をもう少し増やしたいと思った。

(うまく守り切れたのは)相手が退場したというのも大きな要因だった。あと今日はみんながサボらないでしっかり守備をやっていたからだと思う。それでも相手にチャンスを作られたし、自分たちにもチャンスはあった。強いチームはそこで2点目を決め切るなど、隙を見せずに決定機を作らせないと思う。でも、今日はどんな形でも勝つというのが大きなテーマだったし、それが達成できれば100点満点。

DF 22 深谷友基
(守備固めとして終盤に入ったが)自分はあまり仕事ができなかった。ひやひやする場面やパワープレーで簡単にすらせる場面を作られ、自分の役割は果たせなかった。そこは反省しないといけない。ただ、危ない場面はあったにせよ、どんな形でもゼロで守れたことは良かったし、どんな形でも勝つことが必要な試合だった。そういう意味ではしっかりチームとして結果が出せて良かった。

(複数失点が続く中、攻撃力の高い千葉相手に無失点で抑えたことは自信になるのでは?)こういう厳しい戦いは続いていくと思う。理想は複数得点だけど、まずは失点をしなければ負けない。前半をしっかり耐えたことで後半にゴールが生まれた。そこはうちらしい後半に強い戦いができたと思っている。

GK 31 パクソンス
(前回ホームの)大分トリニータ戦[2△2]が終わった後、悔しく苦しい時間があったけど、その経験を無駄にしないようにメンタル的にも成長しようと思ったし、練習からしっかり頑張った。(試合前に自分の胸をドンドンとたたいていたが)(前回出場した試合で)ミスが起こった後の試合だったから小さくならないよう、自信を持って入ろうと思って自分自身を鼓舞した。

(大分戦同様、1点リードで後半アディショナルタイムに突入したが)仲間たちも頑張って走ってくれたし、体を張った中で相手の退場もあった。それでも一度はピンチになる場面は来ると思っていたし、そこでしっかり守り切ろうと意識していた。

(弾くところとキャッチするところの判断が明確だったが)前回はキャッチミスからの失点があったから、自分が判断したらそれを思い切ってやろうという強い気持ちでプレーした。大分戦の試合後すぐにカワさん(河原和寿)やチームメイトが良い声を掛けてくれて心強かったし、その後にサポーターたちの声も聞こえたから、ここで自分が弱くなったらダメだと思い、もっと強くなろうと思った。

前のページ

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ