【戦術分析:国内】ACL 鹿島アントラーズ 2-0 蔚山現代
●レオシルバ無双
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージのEグループ、鹿島アントラーズと蔚山現代FCは前半互角、後半に鹿島がリズムをつかんで2-0で勝利を収めています。レオシルバがすごいのは知っていましたが、鹿島もえげつない補強をするものです。
ゲームのポイントは64分の2枚替えでしょう。中村充孝とレアンドロの攻撃的MFを土居聖真、遠藤康に入れ替えました。石井正忠監督が「出来を見て替えた」と言っていたように、中村&レアンドロはあまりチャンスを作れていませんでした。序盤に蔚山のプレッシャーやコンタクトが厳しかったこともあるでしょう。CKから金崎夢生がヘディングで先制した直後の2枚替えでした。
そこからジワジワとサイドからの攻撃が効きはじめ、82分に金崎のパスから鈴木優磨が2点目。蔚山もチャンスはあったのですが、鹿島のGKクォンスンテが冷静な守備でシャットアウト。両ゴール前の決定力(決定機阻止力)の差がスコアに反映された感じです。決定力の差で勝てるって、なかなかいい響きですな。
●サイドを攻め切る
戦術的なポイントとしては、鹿島のサイド攻撃に注目したいと思います。サイド攻撃というと、縦に走ってクロスボールというイメージですが、鹿島がやっていたのはサイドを起点にそのまま同サイド深く侵入するというアプローチでした。
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