【2015年総括】明治安田生命J2リーグ 第29節~第42節(文・西部謙司)2015/12/19
●低迷から脱しないままの4勝3分け7敗
ラスト14試合の成績は4勝3分け7敗、その前の14試合が3勝5分け6敗でしたから、ほとんど変化がありません。序盤の好調から失速し、そのままシーズンの3分の2を低迷したまま終えたことになります。
戦術的なベースになった「ロングボール+ハイプレス」が効果的だったのは開幕からの3分の1だけでした。効果がなくなった要因としては、対戦相手が対策を採ったこともありますが、ほとんどは最初から抱えていたものが顕在化したにすぎません。まず、ロングボール向きのFWがいなかった。アビスパ福岡のウェリントンのような「それ用」の選手ですね。ハイプレスも、かわされた後の修正策が曖昧で、プレス自体も中途半端でした。そして、引いた場合の守備も奪いどころがなく、逆に相手に引かれたら崩せない。到底かなわないような相手もなかった代わりに、あと一歩で勝利を逃したり負けてしまったりした試合が多かったという印象です。
●やや軌道修正も、勝ち切るには力不足
ラスト14試合の前半7試合は3勝2分け2敗。負けたのは苦手のギラヴァンツ北九州(第32節/1●3)と首位の大宮アルディージャ(第34節/1●2)でしたし、試合内容も悪くありませんでした。
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