【レビュー】J2第14節千葉2-0札幌@フクアリ「『身の丈』に合った戦い方で、ほぼ完璧な勝利を収める」(文:西部謙司)2014/05/19
■パーフェクトな試合
ほぼ完璧な勝利といっていいんじゃないでしょうか。最初から最後まで、千葉のリズムを維持して勝てたという意味では今季初めてかもしれません。
もちろんサッカーですから相手に攻め込まれることはあるしピンチもあります。しかし、守備のときも意図した形で守れていましたし、そこからカウンターに転ずるのもスムーズでした。攻守にイメージどおりのプレーができた、これは今後にとっても大きいと思います。全員が持ち味を出せていたという点でもナイスゲームでした。
連勝した後、湘南に叩きのめされた件もありますし、これで大丈夫というわけではありません。相手の調子が良くないのは明白でした。ただ、あのときと少し違うのは戦い方が「身の丈」に合ってきたかなと思っています。
■大岩のSB
先発メンバーは前節とほぼ同じでした。1名、田中佑昌が井出遥也に代わっただけですが、ポジションが2つ変わっています。大岩一貴を右SBに、キム・ヒョヌンをCBに移動しました。
[4-2-3-1] | ||||||
ケンペス | ||||||
谷澤 | 大塚 | 井出 | ||||
佐藤健 | 兵働 | |||||
中村 | 山口智 | キム | 大岩 | |||
岡本 |
右SBは天野貴史、竹内彬、キムと起用してきましたが、誰がやってもハマりきらないままでした。大岩のSBは初めてではありません。昨季の最初はSBでプレーしていました。守備は強いし、攻撃もまずまず。ここまで起用された選手の中では一番いいと思います。ただ、これでキマリというほどでもない。CBがSBをやっている感は否めません。スペシャリストではない。個人的には田中のSBを見てみたい。ただ、とりあえず大岩で収まりそうです。
大岩がサイドになったことでセンターに入ったキムは、こちらが本職ですから伸び伸びとプレーできていた印象です。攻撃時のセットプレーの威力もあり、ときどきやらかすミスさえ出なければこちらも問題ないでしょう。
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