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【レビュー】J2第10節磐田2-0千葉@ヤマハ「負けたものの、機能した2トップ。その理由と利点」(文:西部謙司)2014/04/30

■負けたけど良いゲーム

 0-2で負けておいて何ですが、いいゲームをしたと思います。前節に続いてフォーメーションは[4-4-2]。ボールポゼッションという意味では[4-2-3-1]のほうが向いているのですが、2トップのほうが現状で力を出しやすいのではないでしょうか。メインの攻め手がクロスボールである以上、ストライカーは1人より2人のほうがいい。

 2トップは森本貴幸とケンペスでした。昨季もこの2トップはやったことがあるのですが、あまり良くなかった。半ば封印されていた2トップです。ところが、今回は良かったと思います。何が以前と違うのか、そしてなぜ[4-4-2]が良さそうなのか。連休で次のゲームも近いので、そこに絞ってマッチレポートをお届けします。

■カギを握る2トップの守備

 昨季、森本&ケンペスがダメだったのは、簡単にいえば守備力が落ちるからです。この2トップの場合、とくに裏へ長いパスを入れる攻め方が多くなるため、カットされたときに戦列が伸びてしまう。その中盤のスペースを埋めるだけの全体の運動量もなかった。2トップにすることでポゼッションが落ち、陣形は間延びして守備力も落ちる。リズムを作るのが難しかった。

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