【レビュー】準備をしていないプレイヤーに、レギュラーの座は決して回ってこない/明治安田生命J1リーグ1stステージ第9節 ヴァンフォーレ甲府戦(2015.05.04)
落胆のため息を誘う90分だった。期待された若手選手は誰一人として活躍することができず、最下位の甲府に良いところなく敗れてしまった。
「全体的に試合の90分を通して、自分たちがやってきたものを出したかと言ったら、そんなに出し切れていないし、うちは深さをつくったり、相手の背後を狙ったり、サイドチェンジをしてそこからスピードアップして揺さぶったり、そういう形でのポゼッションやパスワークが自分たちのものであり、自分たちのサッカーです。それが今日はなにもそのようなことをやっていない。非常に残念と言うか、悲しい思いです」
不安を打ち消し、期待も込めて若手を送り出したトニーニョ・セレーゾ監督は、試合後の会見で深く嘆き、悲しんでいた。あまりひどい試合にならないことを防ぐため、監督は前日の戦術練習から左サイドの鈴木隆雅と豊川雄太を外し、レギュラーである山本脩斗とカイオを加えた布陣で臨んでいたが、それでも内容の乏しい試合で終わってしまった。それは予想通りでもあり、予想外でもあった。
(残り 1654文字/全文: 2089文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ