「GELマガ」鹿島アントラーズ番記者・田中滋WEBマガジン

岩政大樹監督「僕が(主審に)訴えていたことは…」/【コメント】J1第26節 湘南対鹿島

■岩政大樹監督

ーー勝点1をどう受け止めていますか?

勝点3を取りたかった思いが一番です。ただ選手たちが見せてくれた諦めない姿勢は、鹿島というクラブが出来上がった最初からの伝統なので、選手たちがそれを見せてくれたと思います。アウェイでこういう展開で勝点1を取ることは大事なことなので、そこは評価したいと思います。

 

ーー樋口雄太選手、安西幸輝選手がいなかったのは体調不良の影響でしょうか?

明日の練習は公開されていますので、そこで確認していただければと思います。

 

ーー今日の判定についてどう感じましたか?

まあここでコメントしてもいいことはないので、あまり言いたくはないですが、いろいろなところで難しさがあったのは事実です。僕が訴えていたことは、僕は選手のときから好きじゃなかったプレーがあって、それはファウルをしようとしてするファウルがあまり好きじゃなかったんです。うちの選手たちがカードをもらったシーンは確かにあって、危険なプレーかもしれませんけど、ボールには行こうとしていました。ただ、前半の相手チームのプレーの中で、ファウルをしに行ったファウルがかなり多かった。手を使ったファウルとか、後ろから止めに行くファウルとか、それは早めに取り締まってくれないとうちの選手が痛んでかわいそうだな、と思っていたので、それだけは訴えていました。判定のところとか色々サッカーでは出てくるので、その辺はあまり言いたくないです。

 

ーー今日の戦いを終えて選手たちにどんなことを伝えましたか?

よく戦ったという話はしました。いろんな難しさがある中で今週を過ごして、昨日で突然外れた選手もいたので、それも含めてかなり難しい試合だったと思いますけれども、入りからすごく気持ちを出して戦ってくれて、そして劣勢の展開の中でもそれを持ち続けたというところで、よく戦ったと思います。「なにも終わってない」と選手には伝えましたし、ここからホームが2試合続きますので、さらに相手がセレッソとマリノス。いよいよここで自分たちの先が決まってくると思うので、勝点1は大きな意味があると思います。0で終わっていたらかなり意気消沈でしたけれども、1で繋いだものはかなり大きいと今は感じています。

 

ーー1点を取るまでは素晴らしい展開でしたが、そのあとが相手に付き合ってしまった感じに見えました。この戦いを次に生かすとしたらどんな声をかけますか?

そうですね、湘南に関しては特殊な守備の仕方をしていてリスクとかなり隣り合わせなやり方をしてます。そこをどれくらい突くかというのは対戦相手にするとバランスが難しいところがあって、オープンな展開に付き合うのか、付き合わないのか。特に今日は、もう少しボールを動かすところを湘南はかなりオープンな展開を望んできたので、ゲームコントロールをすべきだったと思っています。特に1点を取られるまではある程度と思ったんですけど、前半は時間がなかったのであのまま1-1で終わっていれば後半の展開は自分たちのものになるということを共有して試合に入ってましたので、そこでさらにオープンな展開になって、2点目、3点目を取られそうな展開になったというのは、ちょっと反省点かなと思います。そのあたりはちょっと分析してみますけど、相手のスペースを突こうとしようとすると、どうしてもオープンになってしまう。相手にうまく付き合わさせられてしまった、というところは感じていますし、その時にどうするかというのは、もう少し僕も準備すべきだったかなと思います。

 

ーー柴崎選手の獲得が発表されました。彼に期待することは?

当然、期待はしますし、彼が示してくれる基準がこれからまた鹿島の新しい基準になると思うので、ピッチ内外でいろんな期待をしているところです。今日みたいな展開も彼がいればまた違った展開を選ぶこともあるでしょうし、うちのバリエーションは確実に増えるので楽しみにしています。ただ、チームはシーズンがかなり進んできて、バランスを見つけてるところでもありますし、そこから岳のコンディションも含めてどのように組み込むか、というのはかなりデリケートな判断を求められることだと思います。他の選手との競争もありますし、そのあたりはフラットに見て、他の選手同様に接していきたいと思います。

 

写真提供:© KASHIMA ANTLERS

 

 

 

 

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