Dio-maga(ディオマガ)

【トピックス】「サッカー×将棋特別イベント」(@日産スタジアム) レポート《前編》

◆知力を刺激する「どうぶつサッカー」

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「どうぶつサッカー」の対局に誘っていただいた藤田麻衣子さん。わざと負けてくれるやさしい方だった。

広いコンコース、指導対局コーナーと隣接して設けられていたのが「どうぶつしょうぎコーナー」。升目も駒の数も少なく、駒にはかわいい動物の絵が描かれている。初心者や子どもでも簡単にルールを覚えられる「どうぶつしょうぎ」の存在は知っていた。「やってみませんか?」と女性に声をかけてもらったので、「どうぶつしょうぎ」かと思って盤面を見ると、「あれ? サッカーボールがある…」。

「どうぶつ将棋」をベースに、ボールをゴールに入れる要素を加えた「どうぶつサッカー」であることを、声をかけてくれた藤田麻衣子さんが教えてくれた。藤田さんは元女流棋士。現在は「どうぶつしょうぎ」のイラスト・デザインを手がけ、普及に努めている。発売されたのは昨年12月。モンテディオがJ1昇格を決めた頃だから、まだまだ新しいゲームだ。ボールがある分、「どうぶつしょうぎ」よりは複雑に感じられたが、ルール自体は簡単に覚えることができた。

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こちらが「どうぶつサッカー」。ボールを相手ゴールに入れたら勝ち。駒を動かす方向は駒に描かれたサッカーボールマークが示しているため、誰でも簡単に覚えることができる。

プロ棋士たちが指導対局している間、波戸さんはF・マリノスのサポーターと会話したり、写真撮影に応じたりしていたが、公開対局の時間が迫ってくると、用もないのにしだいにウロウロ歩き回ることが多くなった。「そわそわしちゃって」と言う笑顔も完全に引きつっていた。それだけ、波戸さんにとっては大事な一局なのだ。
《後編》へつづく

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羽織袴姿でサポーターたちと談笑していた波戸さん。公開対局の時間が近づいてくると緊張に襲われ、そわそわと落ち着かない様子に変わった。

(文・写真=佐藤円)

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